認知機能維持の遊び その1

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高齢者教室に学ぶ遊び

 高齢者教室は、認知機能維持の遊びが、保健師さん方のアイディアであふれていた。

そこに学んで、以下のことなら家庭でも家族でできる。

一人で運動することは難しいが、家族と一緒なら、カラオケ・NHKテレビ体操・散歩などができる。

かるた、トランプゲーム、じゃんけんゲーム、黒ひげドキドキパニック、もぐらたたき、パズル、塗り絵、工作、手芸、料理など、一緒にやれそうなことが浮かぶ。

黒ひげ危機一髪ジャンボ

我が家も、オセロ、カルタ、トランプ、パズル、塗り絵、ドリル、習字、洗濯物畳み、お米研ぎ、カラオケ、散歩を一緒にやった。

木製はめ板パズル(西松屋)
要介護4 お米を研ぐ 97歳

どれも楽にできるうちからやって、慣れておくほうが良い。

チャレンジが難しくなってからやっても、楽しめない。

楽にスイスイできるときに、脳は活性化するそうだ。

デイサービスでの遊び

 ヤエさんは2000年に始まった介護保険制度のおかげで、89歳から居宅介護支援を受けることができ、送迎付きのデイサービスに通った。

 92歳から丸6年お世話になったデイサービスさんは、日本一!素晴らしいデイサービスで、介護士さん方の心根が優しかった。

大規模の介護施設で働いた経験から、小さなアットホームの小規模多機能施設で、一人一人に丁寧なケアをしたいという信念で、介護の仕事をされている介護士さんたちだった。

 ヤエさんは6年間一度も嫌だと言ったことがなく、毎朝楽しみに出かけ、毎日笑顔で帰宅した。

 昔の遊びを色々と色々工夫して下さり、小豆でお手玉を作ったり、吊るし柿を作ったり、カシャカシャダンスや牛乳パックジェンカなど、写真にも笑顔があふれている。

若いころにやったことがある吊るし柿
できることがうれしい

農家で育ったヤエさんにとって、昔やったことのある吊るし柿作りは、うまくできて楽しかった。

運動音痴のヤエさんにとって、座位でできる、テレビ映像の真似をしてできる、ほめてくれる介護士さんがいる運動は、デイサービスという社会的な場所だからこそ、起きやすかった。

素敵な笑顔でポーズを取り、楽しい時間を過ごしたことは、ヤエさんにとって幸せな晩年の6年間だった。

私も安心してヤエさんを預け、働けた。

赤白のカシャカシャは、介護士さんの手作りだ。

テレビ映像を見ながらまねる 93歳
手作りのシャカシャカ

牛乳パックの、輪切りのジェンカも、発想が素晴らしい。

空いた牛乳パックなら、無料だ。

大抵の家にあり、軽くて、倒れても危なくない。

ヤエさんも組み方を、パックの輪を90度ずつずらす工夫をして楽しみ、高くしすぎて倒れたことも、これまた楽しんでいる。

90度交互に積んでいく。高く積めましたあ!
崩れたことも、介護士さんという共感者がいるから楽しい

寄り添ってくれた認知症対応型デイサービス

介護士さんが、見守ってくれているということが重要だ。

視線が重なっている中で、人は安心する。

肯定感を持つ。

介護士さんたちは、ヤエさんを自分の家族のように、大事にしてくれた。

2012年、92歳、要介護3で、デイサービスへ通い始めのころ、午後になると「帰ります」と言うヤエさん言うに同行して外まで散歩してくれた。

外の玄関のベンチでお喋りしてくれ、ヤエさんの気が済むまで相手をしてくれた。

帰りたい気持ちに同意して、帰る方向に一緒に歩いて、ヤエさんの行動のベクトルに逆らわない。

帰宅に同意され、玄関へ向かって同行されたことで、ヤエさんの心は落ち着く。

玄関のベンチでひとしきりお喋りをして、夕方送迎車が出る時刻まで、また室内で穏やかに過ごせた。

遊び道具の開発だけでなく、認知症者の気持ちに寄り添える、付き合う技術が高い介護士さんのいるデイサービスだった。

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 病院小児科で臨床発達心理士をしています。
 梅津八三の心理学、行動調整法、子どもの行動理解、育児、教材、ソーシャルスキル、介護、猫の行動について投稿中です。

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