ソーシャルスキルトレーニング絵パズル

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教育仮設32-1 絵によるソーシャルスキルの脳外イメージ

小児科の療育に通ってきている、3歳10ヶ月のL君のお母さんから、身につけさせたい生活スキルのメール連絡があった。

幼児は、自己モニターが難しい。

例えば「順番」と聞いて、順番というイメージが持てれば、そうしようとできる。

しかし、「順番」と聞いても脳内イメージが持てなければ、言われても守れない。

「順番」いう言葉と状況を、絵で脳外に見せて、言葉と状況をお互いに確認する学習が大事だ。

イメージを、脳外に見せてくれる、絵カード集がある。

せいかつ絵カードずかん ことばと習慣がぐんぐん育つ! 入園・入学準備に役立つ! | カモ, 岩澤 寿美子 |本 | 通販 | Amazon である。

2020年10月3日に「生活絵カードずかんKADOKAWA(角川書店)岩澤寿美子氏監修、イラストレーターはカモ氏 illustrator カモ (kamoco.net)」、私はアマゾンで購入した。

保育園の巡回相談でも、支援会議で紹介し、保育士さん方に評判がよく、購入してもらえることになった。

昨年12月、「この絵カード図鑑は、切り取ってバラバラにして使えるのでいいですよ」と勧めたら、L君のお母さんもすぐに購入してくれた。

普段、お家で、お母さんが「生活絵カードずかん」を、読み聞かせしてくれている。

お母さんが2月現在希望する、L君に身につけさせたい生活スキルは、「話す・聞く・見る・静かにする」「立つ・座る・走る・止まる・飛び出す」「貸して・どうぞ・おしまい・いっしょ・片付け」「割り込む・順番」だった。

教育仮設32-2 ソーシャルスキルに関心を持つための填め板

そこで2021年1月8日投稿の「3歳児のソーシャルスキルトレーニング填め板」の作り方の手順と同じく、お母さんが希望するスキルをボール紙のパズルにした。

用意するものは、市販品のパズル、スキル絵カード2枚、はさみ、アラビックヤマトのり、丸型の瓶、鉛筆である。

絵カードの絵は、イラストレーターのわたなべふみさんも、無料提供してくださっている。

イラストレーターわたなべふみ|子ども、保育、児童書、学校教材、教科書、医療、福祉などのお仕事制作とイラスト素材を制作しています
こども、子育て、児童書、教科書、まちがいさがし、医療などのイラスト・カット・キャラクター。明るく丁寧なタッチで制作いたします。

パズルの形は、円形が、方向がなく、最も入れやすい。

2021年1月9日投稿の「ソーシャルスキルトレーニング填め板」は、木製の板で作ったので、厚みもあり、手触りもよく、感覚運動を満たしたいL君の発達年齢にぴったりでヒットした。

教育仮設32-3 ソーシャルスキル絵パズル

今回のボール紙パズルの土台だけ出して、左から右へ、ひとつずつ絵を説明していくと、L君は、私の絵の説明をよく聞いてくれた。

その後でパズル片を一枚ずつ渡すと、絵合わせをしてくれようとはした。

しかし、木製のはめ板のように、スーッと填まらない、入れる時に周囲がきついボール紙パズルだったので、L君はイライラした。

木製の填め板だと、手つきが柔らかく・静かな・優しい操作になる。

薄くて入れにくい紙パズルだと、手はバンバンと叩く、乱暴な仕草になった。

スーッと入る木製の填め板では、興味を持って、①入れながら➁絵の内容のお話を聞く、2つのことを同時にしてくれた。

スーッと入らないボール紙パズルでは、絵の説明より、パズル片を入れることの1つだけに夢中になった。

24枚のカードの絵が多すぎ、隣接しすぎていていて、L君は見分けにくいのかな?とも思った。

今回は、市販品のボール紙パズルを使った為、2021年1月8日の療育の、木製のパズルほどはヒットしなかった。

教材を、紙パズルで済ませてはいけないな、と思った。

L君の年齢では、まだまだ木製の填め板が必要だ、と思った。

KADOKAWA(角川書店)の「生活絵カードずかん」(岩澤寿美子監修、イラストレーターはカモさん)で、木製のソーシャルスキルトレーニング填め板が、発売されると良いなぁと思う。

感覚運動を満たしたい年齢の幼児や、発達障害の児童には、木製の填め板になっていることが、最も興味を持たせるからだ。

感覚運動と発達順序で言えば、木製填め板➡発泡スチロールパズル➡紙パズル➡磁石絵合わせカード➡ラミネートカード透明ポケット➡絵カード➡カルタ➡図鑑➡絵本➡身振り➡ことば単語➡文章の順に難しくなる。

新品のボール紙パズルは硬いので、L君は入れにくかったかもしれない。

お家に持ち帰って、やってもらうことにした。

扱いを重ねて、入れやすくなると、もう少し楽しんで、使えそうだ。

お母さんは、喜んで持って行ってくれた。 

L君が一人で楽しむ時は、自由に絵の重ね合わせを楽しめば良い。

お母さんが並んで相手になれる時は、一番上の段の6枚のカードを選択肢としておいて、パズルの左から右へ、上から下へ、順に絵を探して填めるようにお願いした。

子どもは、手にしたものからランダムに収める、という操作になりやすい。

「環境という枠組に適応して合わせる」ということのために、填め板学習も、「ここに入れてください」という一箇所を指定し、指定に応じて探し出す、ということを繰り返す。

左から右へ、上から下への探索や、スキャンニングがうまくなるよう、「これを探してね」と、空間の形成を大人が意識したい。

相手が丁寧に係わると、指定された環境に合わせる操作、ができるようになる。

将来、算数は左から右、国語は上から下という、空間概念を今から形成しておくためである。

次回からはまた、木製のパズルをL君に制作していきたい。

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