7月の夜、猫の鳴き声が聞こえました。
初めは、花ちゃんが鳴いているのかと思って、花ちゃんのそばに行ってみました。
花ちゃんは、網戸にぴったりくっついて、お隣さんの庭を覗き込んでいます。
花ちゃんも鳴いているが、花ちゃん以外の猫の鳴き声も聞こえました。
小さな野良猫
どこかの野良猫ちゃんが来たのかと、注意して聞いてみると、普通の野良猫よりも小さな声でした。
赤ちゃん猫かな?
私も外に出て、家の周りをあちこち巡ってみましたが、姿は見えません。
「ミャー、ミャー」と私が猫の鳴き真似をしてみると、かすかな返事が「ミャー」と聞こえました。
鳴き声は、お隣さんの庭の、物置の下から聞こえてきます。
物置の下に、隠れている様子です。
しかし、どんなにこちらが猫の鳴き真似をしても、出てくるような気配はありません。
仕方なく、花ちゃんの小粒のキャットフードとお水を持って、物置のそばへ行ってみました。
物置下に向かって、猫の鳴き真似をして呼んでも、餌を揺すってカサカサと音を立てても、来ません。
隣のお宅の許可を得て、物置の下のブロックの脇に餌と水を押し込んでみました。
その後、鳴き声がしなくなったので、その晩は餌を食べたのでしょう。
2日目、鳴き声は聞こえず、私も昼間は忘れていました。
おうちに帰ったのかな?と思いました。
3日目の夜遅くになって、また、鳴き声が聞こえ始めました。
多分、水とキャットフードがなくなって、お腹がすいたのかもしれません。
そこで、空のキャットフードと水を交換し、もう一度、物置の下に入れてみました。
保護の失敗
その3日目の夜は、餌を食べたか気になって、寝る前に1階の窓を開けてみました。
すると、なんと、我が家のエアコンの室外機の下に、猫の小さなお尻が見えました。
そーっと捕まえようと触ったとたん、我が家の周りを反時計回りに逃げて行ってしまいました。
我が家のエアコンの室外機に潜むとは、思いがけなかったことでした。
気が動転してしまい、私の「捕まえるぞ」という心の準備が悪く、一度のチャンスを逃しました。
逃げた先の袋小路を、猫の鳴き真似をして探したり、我が家を1周して探したりしましたが、鳴き声はすれども姿は見えず。
袋小路は、猫は入れるが、人間は入れない狭さです。
諦めて、我が家のエアコン室外機の側にも、水と餌を置いて、3日目の夜は保護を諦めました。
4日目の朝、エアコン室外機のそばの餌が食べてありました。
これはもう、私が世話をする子猫だ!と思いました。
4日目、仕事の帰りに、カインズへ寄って、2階建てのケージと小さなデオトイレを買いました。
夜、1時間かかってケージを組み立て、いつでも子猫ちゃんを保護できるように整えました。
我が家で飼えるかどうかは、花ちゃん次第です。
花ちゃんは、もう1匹の猫と暮らせない猫だと、花ちゃんの保護主さんから聞いていました。
とりあえず、1階と2階に生活を分けて、子猫をケージで暮らさせようと思ってケージを買ったのです。
4日目の夜、餌と水を新しくして、2カ所に置きました。
お隣さんの物置の下と、我が家の室外機のそばです。
後になってから考えると、子猫が隠れる物置の下にはもう餌を置かずに、我が家の室外機の側だけに置けば、また来てくれたのかと思いました。
鳴き声は聞こえません。
餌を食べて、毛づくろいをしているのか、ちょっとはお腹が満足して眠ったのか、わかりません。
物置の下だから、雨露はしのげます。
7~8月、これからは蒸し暑いので、蚊に刺されたりしないか、心配です。
何日かかるかは分かりませんが、餌と水を毎日取り替えて待ってみます。
もし猫ちゃんを捕まえられれば、ケージに保護したいと思っています。
その先は保護猫協会に届けるか、動物病院で検査をしてもらうか、捕まえるまでに考えます。
花ちゃんは、いつその猫ちゃんが戻るかと、毎日熱心に、1日中、網戸から外を見ています。
こんなによく見ているのなら、仲良くできるのかなぁと思いますが、全くわかりません。
とにかく、その小さな猫ちゃんが捕まるのかどうか、そこが未定です。
餌がもらえると思って、物置の下から、我が家のエアコン室外機まで、餌を求めて出てきてくれた。
我が家のエアコンの室外機の下に潜って、おしりを見せていた。
あれが、最初で最後のチャンスだったのかもしれません。
もっと力を入れて、ぎゅっと押さえたらよかった。
私も初めての事で、保護のチャンスがわかりませんでした。
白と灰色と薄紫の縞模様の子猫ちゃん
生後1ヵ月くらい経った猫ちゃんでしょうか。
私がかつて、野良のお母さん猫と3匹の子猫を見た時よりも、もっと小さな猫ちゃんでした。
たった1匹でいるようです。
お母さんとはぐれたのか、お母さんに捨てられたのか、わかりません。
白っぽくて、ちょっと灰色で、ちょっと薄紫の縞模様が半身にありました。
3日目の夜、室外機から走って逃げていって、歩道の手前で一瞬振り返った顔は、下の画像のような、きれいな可愛い子猫ちゃんでした。
逃げた実際の子猫ちゃんは、上の画像より、もう少し目が大きく、シマ模様はもっと色が薄かったです。
5・6・7日目は全く、鳴き声が聞こえず、姿を見せず、餌も減らず、どうしているでしょうか。
鳴き声は聞こえないけれど、花ちゃんが1日も欠かさず、網戸から外を見ているのは、猫ちゃんの姿をたまには見るからなのかもしれません。
お家へ帰れたか、お母さん猫に会えたか、生きていてくれればいいのですが。
どこかで誰かに、世話してもらっているといいなぁ。
花ちゃんと待っているよ、子猫ちゃん。
戻ってきてね。
その後
9日目、器の飲み水が減り、餌がなくなっているので、猫ちゃんが来て食べてくれた様子です。
10日目以降、朝晩の2回とも、餌がきれいになくなっています。
餌を食べに来ているようです。
餌を食べているのは、違う猫かもしれないけれど、保護できる日まで、できることをしたいです。
猫ちゃんブログへのコメント
今晩は。
猫ちゃんブログを今日はじめて拝読しました。
特別支援教育の記事が、現在の私の仕事に大変役に立ち、参考になる貴重なお話ばかりで、感謝の気持ちを表したく、こうしてメールしている次第です。
猫ちゃんのブログも拝読しています。迷い込んできた子猫ちゃんが、ご自宅に来るように祈っております。
そあ より
そあさま
コメントをありがとうございます。嬉しいです。
梅津理論、行動調整法、革生行動を研究され、お仕事にいかされていらっしゃるのですね。
私の解説より、もっとずっと分かりやすく、もっとずっと正しく、梅津理論を紹介している本があります。
明石書店「障碍児心理学ものがたり 小さな秩序系の記録II 」2009/9/24 中野尚彦著 ¥3520
この本Ⅱ巻の 第1章心理学的寓話第4節行動の系譜(37~46頁)が梅津理論の紹介となっています。
今ならアマゾンに一冊だけあるとAmazonに載っていました。
図書館でも借りられるかと思います。
餌は食べてくれるが、姿を見せない子猫は、とりあえず、「なぞなぞちゃん」ということになっております。
特別支援教育も、猫の生態も、奥が深いですね。
猫🐈