13 最後までトイレに行こうとする
クーちゃんは、食欲があった。
首を傾けながら、口内炎がない方のほっぺで、一生懸命食べた。
それでも食後に、口内から血が出ることがあった。
クーちゃんは食後毎回、水入れのところに自分で行って、口を洗うように飲んでいた。
愛知県の瀬戸市で作っているという、ウォーターボールMは、クーちゃんのお気に入りだった。
ウォーターボールが、口内の食べかすで汚れるので、毎回、新鮮な水に取り換えた。
トイレの失敗にはペットシーツを敷き詰める
クーちゃんは、痩せて体力がなくなっても、必ずトイレで排泄した。
膿で片目が見えなくても、クーちゃんは片目でトイレまで歩いた。
排尿の失敗の1つ目の理由は、トイレの奥まで進めないことがあって、トイレの外に排尿あとがあった。
トイレ周りにペットシーツを敷きつめて、毎回取り換えた。
カインズホーム ペッツワンの「香りで消臭ペットシーツ フレッシュフォレストの香り」のレギュラーサイズとワイドサイズを、トイレ周辺や壁周りに敷き詰めた。
猫トイレの段差を助けるペピィのにゃんこスロープ
排尿の失敗の2つ目の理由は、トイレの枠の10cmの高さを跨げないことが分かって、ペット用のスロープを購入し、トイレの前方に取り付けた。
段ボール製で、自分で折って作れる、ペピィのにゃんこスロープだ。
排尿の失敗の3つ目の理由は、トイレで身体の向きを回転できないことがあったので、そういうときは私がそっと回転を手伝った。
オムツも用意していたが、一度も使わなかった。
動ける限り、そこいらを汚すまいと、猫は決まった場所で用を足すのだ。
クーちゃんは最後まで、自力でトイレに行った。
それはクーちゃんの、猫としての誇りだったかもしれない。
そうだとすれば、親が95歳~98歳で亡くなるまでの4年間、どんな思いでオムツをしていたかが、いまさらながら偲ばれる。
オムツがつらいだろうなんて、考えてもみなかったが、クーちゃんにある尊厳が、人間にないはずがない。
クーちゃんの猫生に、あらためて人間の尊厳も見せられた気がした。
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