読むことはどうして難しいのか?

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文字を読むことに、苦労する子どもたちがいます。

本人との面談、保護者の主訴、生育歴、検査中の様子から、行動全般がゆっくりである子どもさんに出会います。

①集団場面の保育園で、行動がゆっくりだった。

②通常は80分前後のWISCの検査に、2時間以上かかる。

③絵を見せて、物の名前を言ってもらうと、絵を音声にする速さが、その年齢の子どもの2~3倍の時間がかかる。

④質問をすると、答えを言葉にするまでに、何秒もかかる。

以上のような症状の子どもは、自動化能力が遅い子どもです。

スラスラ読む、スラスラ書くには、自動化能力が欠かせません。

単語や文章をスラスラ読むためには、自動化能力、文字記憶力、単語構成力の3つが必要です。

どうしたら、それらの力をつけることができるか、一つずつご紹介します。

読みの自動化能力を形成する

自動化能力とは、素早く、効率的に、処理・反応する力です。

皆さんが、ひらがなカタカナを楽に読めたり、車の運転を無意識的に行なえるのは、この自動化能力によるものです。

単語や文章を、スラスラ読めない読み方を「逐次ちくじ読み」と、表現することがあります。

単語をまとまりとして捉えられず、1文字ずつ読む、たどたどしい、つっかえる、読みが遅い、イントネーションがおかしい、単語の意味がわからない、などが特徴です。

2文字、3文字は、読めても、4文字以上になると、上記の症状がいっそう増えます。

学校の教科書を読むことが、非常に苦労です。

例えば、同年齢の子どもが、1分くらいで読む文章を、20分くらいかけて、一生懸命読んだ子どもがいました。

その子どもが読んでいる様子を観察すると、文字全体を見る視覚機能に、不全がある様子です。

そこで、文字全体から、意味のある言葉を探し出すアプリを、紹介しました。

単語読みのアプリ「読めてる?」

「読めてる?」App ストア(iPad iPhone)

「読めてる?」Google Play ストア(Android タブレット)

はじめに、暗証番号を決めます。

ガイダンスが流れ、小学校の学年、年齢、誕生日、性別を選びます。

問題開始のところまでは、保護者がやってあげてもいいですね。

「読めてる?」の内容は、4種類あり、問題1が4文字を探す課題になります。

例題が登場します。

例題の見本は、自動的に操作され、やり方を目から理解できます。

2問、練習問題が登場します。

自分の指をスライドさせ、回答します。

練習問題は、○✖が出ます。

問題1の25問は、自分が選んだ4文字が赤字に変わります。

30秒で画面が変わるので、自動化能力が遅い子どもでも、取り組みやすいです。

問題2は、絵に合う単語を、4つの選択肢から選ぶ問題です。

アプリの読み上げはないので、自分で読む必要があります。

問題3・問題4は、文章の( )に合う言葉を選ぶ問題です。

文章は、読み上げてくれます。

4種類を全て行なわなくても、4文字探しの問題1か、あるいは、絵のある問題2だけでも良いと思います。

「読めてる?」のはじめに決めた暗証番号を入れて、保護者や本人が結果を見ることができます。

詳細な結果も、文章で出てきます。

このアプリの唯一の欠点は、途中でメニューに戻れないことです。

文字記憶を50音表で形成する

市販品で、ひらがな文字の積み木で文字合わせをする、50音の填め込みパズルがあります。

文字のピースを手に持って、填め込むことで、運動感覚を満たします。

文字のピースを並べて「あし」「くつ」などと、言葉を作れます。

自閉症の子どもも、多動な子どもも、机と椅子に座って取り組む、木製教材です。

本来は「あ」の下にアヒルの絵があるのですが、文字をコピーして文字合わせにしました

創作教材には、2.5cm角タイルを使った、ひらがな50音表があります。

「あし」「かさ」などと単語を作り、言葉は1文字の組み合わせであることを学びます。

人間の記憶は、位置の記憶が最も原始的な記憶なので、50音表の位置で文字を覚えることが、似ている文字を見分けていくのに重要です。

濁音・半濁音、拗音も、表で覚えます。

表から「ぎゅうにゅう」を構成します。

表では、や段・ゆ段・よ段が、整然と並び、この表が脳内に出来上がると、言葉づくりが、自由になります。

50音表で単語を作る「かなトーク」

創作教材50音表は、作るのに膨大な時間がかかりますが、現在は iPad の「かなトーク」で、簡単に単語作りを学習できます。

表の文字の組み合わせで、単語を作る、文章を書く、これが読み書きの基本になります。

iPad のかなトークで、カタカナ も同様に学べます。

カタカナが好きなお子さんは、カタカナの50音表から取り組んで、「ウルトラマン」とか「マインクラフト」とか、言葉作りをすると楽しいと思います。

表による文字の位置記憶が成立すると、単語作りや単語読みが楽になります。

私が出会った、読むことに苦労している子どもたちは、50音表の位置の記憶が弱い子どもが目立ちました。

表による、文字の組み合わせ学習の経験のない子どもに、読み書き障害の重症な子どもがいます。

たくさんの親子に、かなトークを勧めています。

かなトークでは、アルファベットも学習できます。

単語作りができるアプリ「にほんご-ひらがな」

かなトークで、50音表による単語作りができますが、他にも、単語作りを楽しむアプリがあります。

にほんご-ひらがな

なぞり書き 単語作り 絵カードとの対応 の3種類を学習できます。

単語作りでは、絵が登場し、リズムよく「の の のりまき」と言ってくれるので、「の・り・ま・き」をタップしやすいです。

このアプリは、右上のマイクマークで、音声あり、音声なし、を選べます。

右下のMENUマークで、途中でも、メニューに戻れます。

まとめ

無料アプリ「読めてる?」で、読みの自動化能力を形成します。

50音表「かなトーク」で、ひらがなやカタカナの文字記憶単語を形成します。

無料アプリ「にほんご-ひらがな」の単語作りで単語を形成します。

単語を作れるようになると、読みが楽になります。

これらのアプリには、書く負担がないので、取りかかりやすいです。

どれか1つでも、お試しください。

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