花ちゃんは、用心深い。
元々の性格か、野良猫だったからか、分からない。
我が家に来て、もうじき2年になろうとするのだが、今でも1階の玄関チャイムがピンポーンと鳴ると、2階のリビングに居ながら、脱兎のごとく逃げて、壁際のベッドの下の隅に潜る。
花ちゃんの体重は6.85 kg
体重が、6.85 kg あるが、こういう時は本当に、逃げ足が素早い。
ウンチハイで走る時よりも、カシャカシャに興奮して走る時よりも、恐怖からか、一層早い。
花ちゃんは、7歳(人の44歳)で、まだまだ若く、元気なんだなあと思う。
今朝は、電気保安協会さんによる、電気設備の点検の日だった。
コロナ禍なので、家の中の配電盤まで調べないで、外のメーターボックスだけで済んだ。
調査員さんが帰って、「花ちゃーん」と呼ぶのだが、ベッド下からなかなか出てこない。
出てこないので「ご飯、ご飯」と、花ちゃんを釣る。
花ちゃんも、不安よりは食欲が勝って、そろりそろりと出てきて、遠くから私を見る。
いつも、15°くらい左へ頭を傾ける、花ちゃんの仕草が可愛い。
好物のちゅーるアペティートを見せると、そばまで来た。
不安の解消には、好物を食べて落ち着くのが、一番良い。
食べた後、花ちゃんは私のそばに来て、「朝の毛づくろいを手伝ってくれ」と私を見つめる。
毛づくろいを終えると、「どこでお昼寝しようか」と、花ちゃんは考えて迷っている。
4月は、花冷えで、割合寒い。
寒い朝は、エアコンで暖房したり、コタツやホットカーペットを点ける。
よく晴れて、日差しが暖かければ、窓辺の猫台で、背中や手足をガラスにつけて温まり、花ちゃんはお昼寝する。
日差しが少ない日は、こたつの私の膝に乗ろうか、こたつの中に潜ろうか、迷うらしい。
エアコン暖房を使うことが少なくなった4月は、少し肌寒いのか、花ちゃんが度々こたつの私の膝に来る。
嬉しい。
我が家に来て8ヶ月 膝に乗ってくれるようになった
嬉しいが、花ちゃんは重たい。
初代のお母さん猫は、3.5 kg くらいだったので、何時間か膝に乗っていても、苦にはならなかった。
2代目のクーちゃんも、3.5 kg ぐらいだったが、最後までほとんど膝には来なかった。
花ちゃんは、体重がその2倍ある。
2匹の猫を、一度に抱っこするようなものだ。
ついに花ちゃんが、安心した姿勢で、こたつの私の膝に乗った!
やったね!と思って、私も初日の1~2時間はご機嫌だった。
しかし、自分の老化と股関節痛があって、さすがに2日でギブアップした。
膝に来た花ちゃんを、膝から降ろすのは可哀想なので、エアコン暖房を点ける。
ニトリの折り畳みテーブルに、ユニクロのハーフケットを載せて、机と同じ高さにした。
しばらくして、室内の空気が暖かくなると、花ちゃんは私の膝から降りて、そのテーブルに上がった。
よかった。
自発的に移動してくれた。
猫の花ちゃんの体重と同じくらいのズッシリと重い幸せ
花ちゃんを譲渡してくださった保護主さんが言った通り、貰ってから1年半経った今では、花ちゃんは本当に、人付きの可愛い猫になった。
私が移動する先へ、大抵付いて来て、そばにいる。
お茶を入れに立った私の椅子を奪って、ちゃっかり寝ている。
テレビを見ている私の太ももにちょこんと前足だけ乗せたり、寝ようとする私のお腹で私を敷布団にして先にグーグー寝たりする、花ちゃん。
ずっしりと、重たい幸せだ。
猫ちゃんブログへのコメント