コロナ禍の子どもたちは、保育園や小学校、放課後学童でも、先生の指導のもと、毎日素直にマスクをつけています。
集団が密になったり、対面で唾が飛んだりする状況を、避けようと、子どもなりに協力しています。
コロナは、いつどこで、自分や家族が罹患するか、分かりませんね。
コロナ罹患予防のためのマスクの着用
手洗いをして、皮膚粘膜を手で触らないこと、唾が飛ばないように、マスクで予防することが、必須です。
コロナ罹患のこわさを、言葉でよく理解できない年齢の子どもたちも、マスクをします。
知的障害や自閉症があって、コロナやマスクの意味を理解できない子どもたちもします。
認知症の方も、家族や介護福祉士さんの応援で、マスクをします。
日本人は、世界中のどこよりも、真面目にマスクをしているように思います。
感覚過敏があって、マスクを付けられないかたは、「感覚過敏のためマスクをできません」と、胸からヘルプカードを携帯していると、スーパーなどでも分かってもらえていいですね。
ヘルプカードは、自治体福祉の窓口・官公庁出先機関などで、氏名と用途を記入すれば、誰でももらえます。
子どものマスクがあごに下がってしまうという相談
ある小学校で、マスクがあごに下がって、鼻出し口出しの子どもがいると、相談がありました。
唾が飛んでしまい、仲間の子どもたちとの感染予防が、お互いにできず、先生は心配しています。
対応のポイントは、本人の意欲態度を問うより、まずは物理的な観察、次に物理的な環境改変が大事だと考えています。
マスクがあごに下がってしまう理由
①子どもさんを観察すると、子どもさんの頭の骨格が、三日月タイプでした。
耳からあごが45°で、耳からあごの距離が、他の子どもさんより長く見えました。
➁また、その子どもさんがしているマスクは、アコーディオン式の不織布のマスクで、上下が縮んでしまいやすい様子でした。
仲間の一人の子どもさんが、耳のゴムを1回ねじってつけているのを見かけたので、休み時間に本人と先生の前で、耳のゴムをねじるのをまねしたらどうかと勧めると、本人も「マスクが下がりにくい」と言って、マスクの下がりを意識してくれました。
後でよく考えてみると、耳のゴムをねじると、さらにマスクは縮み上がってしまいそうです。
でもある時、子どものマスクの下がりを責めるのでなく、「マスクが下がりやすいから1回ねじって付けよう」というと、物理的な変更で、マスク下がりの注意喚起ができます。
一人一人を観察し特徴を理解して物理的に助ける
放課後、先生に、子どもさんの頭の骨格が、他の子どもさんよりもマスクを下げやすくしていることを、先ほどの2人の頭の絵を描いて説明しました。
先生は、とてもよく理解してくれました。
マスクを正しくつける意欲のない子だ!と思うより、物理的な骨格の違いという原因を理解できると、先生の指導はゆとりができます。
次に、アコーディオン式の不織布のマスクだから、上下が縮みやすいのではないかと仮説して、先生に説明しました。
布製のマスク
伸縮性のある布製のマスクか、鼻からあごまでの縦の長さが長いマスクがいいと、提案しました。
ゴールデンウィークのあとの、家庭との相談旬間で、家庭に購入協力してもらえたら、先生も子どもも助かると思います。
伸縮性のあるマスク
鼻からあごまでの長さをカバーする、伸縮性のある子ども用の布製マスクを、セリアで探してみました。
伸縮性のある子ども用の布製マスクは、ダイソーにもあるのではないかと思われます。
立体型マスク
布製は洗濯の面倒もあるので、使い捨ての不織布のマスクが清潔でよければ、最近流行の、マスクが口元から離れて鼻呼吸がしやすい、立体マスクも良いかもしれません。
合理的配慮は物理的な対応でうまくいく
マスクの変更という、物理的な対応をしてみて、それでも鼻出しあご出しが続くようであれば、もう一度本人と、唾を飛ばさないための、マスク装着カードの提示などで、注意喚起を話し合いたいと思います。
①物理的な理解と対応の次に、➁注意喚起や意欲態度を問う、そういうアプローチの順序が、先生と子どもの相互の心理ストレスを減らすと考えています。
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