算数文章題比較構文のわかりやすい提示方法

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教材No.43-1 算数文章題比較構文の難しさ 

 算数1年生の教科書の最後の方で、「図を使って考えよう」という単元が登場する。

いわゆる、算数文章題である。

そこに「多い・少ない」の比較構文が登場する。

例えば、東京書籍発行の「新しい算数」1年生「図を使って考えよう」142ページと143ページ(平成26年版)は、多い少ないの比較構文が4例同時にまとめられている。

4例が見開き2ページに、同時に提示されていることは、まとめて比較しやすいという点から見て、素晴らしいと思う。

しかし物の名前と数量が、4例とも全て違うので、例題に登場する物の名前と数量の数字を同じにして読み取りの負担を減らし、考えること・文章の意味を取ることだけに限定すると、子どもは理解しやすいのではないかと、私は思う。

それについては、2020.10.17投稿の以下のリンク「算数四則文章題の解き方」のところでも書いた。

算数四則文章題の解き方
教材No.34-1 文章題の絵が描ける 算数四則文章題の解き方のコツは、3つある。一つ目は、文章の意味が分かり、文章題の絵が描けることが、重要である。子どもが絵を描けない時は、大人が絵カードを準備しておく必要がある...

東京書籍の「新しい算数」1年生「図を使って考えよう」142ページと143ページの、多い少ないの比較構文4例の意味が理解できて問題を解けるには、それ以前に、以下の7つの文章と事象を理解できる必要がある。

➀ a = b  a と  b は  同じ

② a ≠ b  a と  b は  違う

③ a ≠ b  a と  b は  いくつ違う

④ a<b  a より b は  いくつ多い

⑤ a>b  a より b は  いくつ少ない

➀から⑤が円滑に理解できて初めて、「~は」が述語「多い・少ない」と離れても、以下の➅⑦の理解に進める。

➅ a<b  b は  a より いくつ多い

⑦ a>b  b は  a より いくつ少ない

ところが教科書は、突然➅⑦が登場するのだ。

しかも教科書というのは、教科書の幅に合わせて文章が書かれているので、文章は途中で切れる。

これがまた、子どもたちの文章理解を困難にさせる理由だ。

せめて先生が板書する時や、自作プリントの時は、句点まで1行で書きたい。 

自閉スペクトラム症の子どもは、特に空間位置に弱い。

文章が、句点まで1行で書かれていると、親切である

意味が取れない子どもの中には、意味を考えず数字だけに着目したり、意味が分からず「足し算?引き算?」と聞いてきたりする子どももいる。

教材No.43-2 同じより多い、同じより少ないを理解する

東京書籍の教科書「新しい算数」1年生「図を使って考えよう」142ページと143ページの、多い少ないの比較構文の例では、文章題中に絵があり、その下に図のヒント、式の記入欄がある。

教科書の図の中の、「同じ」のところに縦の点線が入っていることは、非常に重要だ。

さらには、文章中の折り紙の絵と、〇の図が上下の位置関係で、絵と図の位置が等しく描かれていると子どもにはわかりやすい。

142ページの⑤の問題では、文章中の絵の5枚多い折り紙を持っている女の子は「同じ枚数」の右端に描かれていると良い。

教科書には、そこまでの配慮はない。

特別支援教育の専門家でない先生、個別指導をしたことのない先生、が作った教科書だと思う。

この投稿を読んで下さる通常学級や通級指導教室および支援学級の先生は、問題文の切れ方に配慮し、黒板や自作プリントに絵や図を描くときは、以下の画像のように工夫してもらいたい。

私の考える、教科書の改良版は、以下の、ような問題文と絵・図である。

子どもが考えやすいように、子どもが分かりやすいように、子どもが正解できるように、空間位置を整えてやりたい。

上の画像のような、空間の物理的な工夫が、重要であると思っている。

空間位置が整った文章題の意味が取れて初めて、空間位置を無視した教科書や市販テスト及びワークやドリルの算数文章題にチャレンジできるようになる。

 行動調整の心理学、心理学に基づいた子ども理解、新しい行動を形成する創作教材、について紹介します。市販教材も紹介します。
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