NHKテレビのBSプレミアムで「ねこ育て犬育て」という番組を見た。
2匹の猫を育てるご家族が、ドアにキャットフラップを取り付けて、「猫がキャットフラップを使ってくれるといいな。キャットフラップを初めて通る姿を撮影したい。」と語っていた。
新旧の行動の大きな隔たりを埋める
10cmぐらい開いたドアや引き戸を、猫ちゃんは出入りしていると思う。
真冬と真夏はエアコンを使うから、10cmの開口部を人間は何とか閉めておきたい。
そこで、キャットフラップなる物が登場する。
猫ちゃんにとって、空いているドアの隙間と、閉まっているキャットフラップには、大きな隔たりがある。
その大きな隔たりを、2~3のスモールステップで埋めていく。
猫ちゃんのこれまでの行動に近い行動で、ステップアップしていく。
そうすれば、臆病な、用心深い猫ちゃんでも、キャットフラップを使う。
キャットフラップを取り付ける手順
次のような手順が、猫ちゃんにとって良いと、思っている。
①出入りするドアに、キャットフラップをはめるサイズの、穴を開ける。
➁キャットフラップをすぐに取り付けないで、しばらくはその穴を猫ちゃんが通るかどうか様子を見る。
③キャットフラップの穴を通るようになったら、 穴の部分にのれんのようにビニール袋を養生テープで仮止めする。
④柔らかいビニール袋を頭や鼻で押して通るか、様子を見る。
⑤次は、ビニール袋の代わりに、クリアファイルを穴よりやや小さく切って、穴の部分に養生テープで仮止めする。
⑥クリアファイルで通ることが難しくなってしまったら、クリアファイルにハサミを入れて、暖簾のようにすると、猫ちゃんは通りやすい。
⑥以上の手順で、猫ちゃんが楽に通るようになったら、フラップを取り付ける。
冒険好きな猫ちゃんなら、数時間で、1つ1つのステップに応じると思う。
上の手順の①と➁が踏めない時は、取り付けたフラップを養生テープやガムテープなどで上の方へ仮止めしておく。
そして
③ビニール袋のれん
④クリアファイルフラップ
⑤上へあげておいたフラップを下ろして、猫ちゃんが通るかどうか、チャレンジする。
これまでの行動と新しい行動の間を滑らかにつなぐ
子どもたちにある行動を形成したいと考える時と同じで、どうしたら猫が楽にその行動を起こすか、という考え方に基づいています。
是非、お試しください。
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