子どもの好きなこと、子どもの得意なことの、情報を集めることは大切です。
乗り物、昆虫、恐竜、トーマス、ポケモンGO、マインクラフト、ピクミンブルームなど、子どもの確定域となる趣味を知りましょう。
係わりの冒頭に、確定域の教材を提案すると、子どもの目が輝きます。
今回から数回、そういう、子どもの取り掛かりを良くする教材を、紹介していきます。
誘い方「一緒に見よう」好きな本で誘う
その子の好きな本を、そばまで持って行って見せ、本を半分手渡して、半分自分も持ったまま、机の方を指さして、「机で見よう」と、誘います。
大人の手を振り払って、自分一人で読みたがれば、その場に一緒にとどまって、子どもが見ている目線の先の、物の名前を言ってやります。
はたらくのりものの本であれば、「クロネコヤマトだね」「救急車」「クレーン車」「消防車だね」と指差して音声を添えます。
ページをめくって見始めたら、その場所に椅子を持ってきて、椅子を勧めます。
座ってくれたら、その場所に、机も移動させてきます。
子どもが着席してくれないと思わないで、机と椅子をその子のそばまで持ってきたら良いです。
机と椅子を廊下に置くこともあるし、机と椅子をその子の行った場所の多目的ホールに置くこともあります。
子どもが床で本を見るなら、立方体の座れるブロックなどを、勧めると良いと思います。
わずかな提案でいいのです。
椅子をどうぞ、椅子が嫌ならブロックをどうぞ、ブロックも嫌なら「床が好きなんだね」などと、何かしら押したり引いたりするコミュニケーションが大事です。
一人になりたがる子どもは、机を部屋の隅に向けて座ってもらうと良いでしょう。
保護者や先生が、他の子どもも見守る場合には、大人が壁に背を向けて座ると、複数の子どもの様子を見守ることができます。
あらかじめ、絵本を薄く白黒コピーしておくと、塗り絵にもできます。
コピー用紙は薄いので、画用紙や厚紙に貼り付けておくと、破れたりくしゃくしゃになったりせずに、塗れます。
他の子どもがやってきて、「何見てるの?僕も見たい」と言った時、絵本の白黒コピーを出して、「今は○○くんが見ているから、待つ間、これを塗ってね」と、頼むと良さそうです。
「色を塗るのに、机と椅子とクレヨンを持ってきてね」と頼めば、自力で運べる子どももいると思います。
○○くんにも「終わったら△△くんに貸してね」と予告しましょう。
誘い方「シールを貼ろう」運動感覚を満たす
子どもは、手で出来る作業を好みます。
触覚運動を満たしたいためです。
多動な子どもさんも、手に好きな仕事があるときは、集中しやすくなります。
100円ショップのダイソーに、写真シールブックがあります。
おもちゃ売り場には、無料のトミカプラレールカタログがあります。
カタログを3冊もらって、乗り物をハサミで切り抜いて、のりで貼る、という作業もできます。
1ページ頑張ったら、丸リングを1つ並べられる、そういう獲得評価も喜びます。
パリオシールには昆虫や恐竜のシールがあります。
100円ショップやおもちゃ売り場には、トミカシールもあります。
シールも白黒コピーして、コピーの上にシールを貼って楽しむことができます。
10個のマス目の中に貼ることもできるし、1から10の数字の上に、順に貼って行くことも可能です。
拡大白黒コピーして、塗り絵にすることもできます。
誘い方「塗り絵をしよう」好きなキャラクター
好きな本や好きなシールの白黒コピーのお手製の塗り絵の他には、市販品のぬりえも色々とあります。
市販品では、トミカ、プラレール、昆虫、恐竜、ドラえもんディズニープリンセスなどの塗り絵が、100円ショップにもあります。
折り紙が好きな子どもさんも、いるかもしれません。
通常学級で学習参加がつらくなった時、離席したり移動したりするのでなく、一番後ろの席で、折り紙をして参加しやすい時を待つ子どもさんもいます。
学習に参加しないという状況に注目するのでなく、45分静かに座っていたねということを認めます。
誘い方「絵を描こう」ふちどる・なぞる・たどる・写す
子どもは、絵を描きたいと思っています。
ものを見て、そのもののイメージを、脳内に思い浮かべることができるからです。
テクニックが追いつかないので、描かないだけですね。
そこで出来るだけ、テクニックのいらない描き方を、大人が準備します。
ふちどる、なぞる、たどる、写すなどがいいように思います。
グルグル書きや、線描きができるようになった子どもであれば、お皿やコップのフチを鉛筆でたどると、円が描けます。
補助の手で抑え、利き手で描く、かなり高度な作業です。
恐竜や魚の填め板を持っていれば、それらの周囲をたどると、恐竜や魚を描けます。
ホワイトボードは、何度も書いたり消したりできるので、子どもは消せるということを喜びます。
ホワイトボードマーカーは、鉛筆よりも太くて短いので、子どもの手で持ちやすいです。
鉛筆よりも、弱い力で描ける、ペン先が柔らかいということも、描きやすい利点です。
100円ショップに6本100円で売っています。
ホワイトボード描きが上手になったら、トレーシングペーパーで写し書きしてもいいですね。
鉛筆は、KUMON や100円ショップセリアの、太くて短い三角鉛筆の6 B ・4Bが良いです。
床で作業している場合は、「机が広くて描きやすいよ」と、道具を持ってやり、時々机に誘います。
好きなこと=確定域の勢いに乗ったところで本日の課題に移行する
気分よく床や机で、上記の作業を始めたら、5分から15分の程よいタイミングで、「次はこれをやろう」「最後の10分でこれをやろう」と、本日一番ねらっている課題を見せて、予告します。
机を2つ並べて、もう一つの机に、予告の課題を置いて見せても良いでしょう。
子どもの好きな確定域の勢いに乗ったところで、鉛筆書きの迷路ドリルや、フロスティッグ視知覚学習ブックなど、苦手な作業への踏み出し、新しい活動への踏み出し、革生行動をねらいます。
プリントは、2枚並べて「どっちをやる?」、
3枚並べて「どれからやる?」、
表情がくもったら「1枚だけ書いて終わりにするなら、どれをやる?」などと、子どもが自己決定で選べるように、勧めてみてください。
iPad や Chromebook での書き方練習は子どもが取り掛かりやすい
子どもたちはゲームが大好きで、電子系操作に強いので、 iPad や Chromebook を使えば、迷路や文字のなぞり書きなどを、喜んでやりたがります。
家庭で、個人的に使える「ちびむすドリル」は、プリントして使うこともできますが、iPadの無料手書きノートアプリ Good Notes 5 で、「ちびむすドリル無料 PDF」をiPad にダウンロードできます。
今回は、好きな絵本、シール、ホワイトボード、iPadなどを活用して、導入➡確定➡満足➡苦手な書く学習に踏み出す、教材と誘い方の紹介でした。
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