これまで紹介してきた、梅津八三、中島、水口、中野、木村たちの「心理学的輔生法(梅津)」をまとめておこうと思う。
子どもの行動から子どもの心理状態を理解する
子どもと係わる時、子どもの心理状態が、今どんな状態にあるかを見取ることが大事になる。
また、目の前の子どもは、何が好きで、何に接近しやすいか、どんな時に笑顔が出るか、そういう情報を集めることが必要だ。
こどもに接近するときの仮説は‥‥‥
子どもの教育目標は、子どものできないことをできるようにさせる目標よりは、子どもが今できていること・得意なことにプラスアルファの新しい行動を形成すると考えたい。
子どもが接近しやすいもの、子どもが得意なものに添いながらも、子どもにこれまでなかった新しいことば・数概念が、一つ二つ我々のアイデア・教材で形成されたら嬉しい。
教材の意味と進展の見通しは‥‥‥
我々が提示するアイデア・教材の進展は、玉入れのような状況から出発し、填め板で確定を楽しんで、話し言葉・書き言葉・算数文章題のような状況へと進む。
教材の提示の仕方は‥‥‥
教材を提示する時は、比較しやすいように、照合しやすいように、正答しやすいように提示する。
正答の導き出され方が、脳外で可視化される時に一番学ぶ。
困らせれば、回避行動・不全態となる。
うまくいけば集中し、意欲的となり、踏み出しが続き、自全態となって笑顔が出る。
共感的理解・信号系の分析・教材製作・輔生で係わる
子どもの行動を理解し、信号系の高次化を仮定し、教材を工作し、新しい行動を形成する構えで係わる。
子どもへの係わり方を構造化すると‥‥‥
子どもの言葉の進展と我々の係わり方を構造化すれば、次のようになる。
これらを頭に入れながら、相互障害状況(梅津)が相互輔生(梅津)となるような、共感=確定の「教材」を紹介していきたい。
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