NHK BS プレミアムで、映画「シンドラーのリスト」の放送がありました。
1993年に、スティーブンスピルバーグが監督をしたモノクロ映画で、アカデミー賞を受賞した、3時間を超えるアメリカ映画です。
映画シンドラーのリストが語る思い
「シンドラーのリスト」という名称を何度か聞いたことがあり、ユダヤ人を救った話だということも、なんとなく知っていました。
初めて見て、とても驚きました。
見た後は、自分の全てのエネルギーを奪われてしまうような、無力な後味を感じました。
戦争は絶対にいけない、それを強く思います。
今もウクライナの戦火の下で、子どもや老人、女性や病人、障害のある人たちが、恐怖で苦しんでいます。
コロナ禍でも、日本の平和がありがたいです。シンドラーのリストDVD
オスカー・シンドラーはナチ党員の実業家
主人公は、オスカー・シンドラーという実業家で、最後には1100人のユダヤ人の命を救うというストーリーです。
この映画を見るまで、私が想像していたストーリーは、シンドラーが外交官か何かで、ユダヤ人の命を救うために6000人にビザを発行した、外交官杉原千畝と同様の人なのかと思っていました。
想像とは全く違って、シンドラーはドイツ人で、ナチ党員の実業家、戦争で一儲けしようと思っている野心家でした。
イザック・シュターンはユダヤ人会計士
この映画の本当の主人公は、ユダヤ人会計士のイザック・シュターンのように、私は思います。
シュターンは、初めから最後まで、自分の身近の「たった一人の人の命」を救おうとしていました。
文化人の大学教授、片腕の高齢者、女性や子どもを、「熟練の金属工」と偽って、虐殺から救います。
弱い者を、その時自分ができる、最善の努力で、救います。
ユダヤ人会計士シュターンの数々の行ないを、そばで見たシンドラーは、シュターンの影響を伏線に、自分の目でナチの残虐性を見た時、ユダヤ人たちを救おうと改心したのです。
(余談になりますが、このシュターンを演じた俳優ベン・キングズレーは、1982年にリチャード・アッテンボロー監督作品の、インド独立運動の指導者「マハトマ・ガンジー」を演じて、アカデミー賞を受賞しています。)
全員を救うことができなくても、自分の身近な人に対して、その時できる最善の努力をする、シュターンの行ないは、育児や保育、教育や介護にも通ずる信念です。
自分も、シュターンのようでありたいと思います。
猫ちゃんブログへのコメント