子どもの得意な領域に先生から接近していく特別支援教育

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いつも猫ちゃんブログを読んでくださり、ありがとうございます。

おかげさまで、投稿も500記事になりました。

2年6ヶ月続けてこれたのも、「読んでるよ」という皆さんの励ましのおかげです。

500投稿目は、自分が仕事にしている特別支援教育について、書きたいと思います。

大前提は子どもの発達は一人一人違うということ

もともと子どもの発達は、一人一人違います。

双子ちゃん、三つ子ちゃんを育てると、その発達の速度の違いに気づくはずです。

盲・聾・肢体不自由・病弱・発達障害・知的障害などのある子どもたちがいます。

6人定員・3人定員の特別支援学校で学ぶ子どもたちもいます。

8人定員の特別支援学級で学ぶ子どもたちもいます。

先生の手厚い配慮を必要とする子どもたちです。

大勢の子どもは子どもの側から 目標に向かって踏み出してくれる

発達に個体差はあるけれども、4月生まれ~3月生まれまで、35人ほど集めて、通常学級で教育をします。

35人の中の90%くらいの子どもは、先生の提示する目標に向かって、子どもの側から知識を求めて踏み出してきます。

少数の子どもは苦労を抱えていて 教育目標に踏み出しにくい

35人学級の中の10%くらいは、先生の特別な配慮を必要とする子どもたちがいます。

先天的な発達障害があったり、苦手なことがたくさんあったりして、子どもの側からの踏み出しが起きにくい子どもたちです。

踏み出せないので、緊張したり、不安になったり、パニックになったり、逃げたり、暴言を吐いたり、暴力を振るったりします。

マイナスな行動は皆、その子どもの止むに止まれぬ「身の守り行動」なんですね。

そういう時に、先生の方から、合理的配慮を行なうのが、特別支援教育です。

特別支援教育では子どもの確定域への着目が大事

発達障害や、苦手さを持っている子どもたちとの係わりで、大切なのは、子どもの確定域かくていいきへの注目です。

苦手なことがたくさんあるとき、それらを平均に治そうとするのではなく、「何が得意か」「何が好きか」「何なら取り掛かりやすいか」「何なら力を発揮するか」という、得意を伸ばす視点で接近します。

その子どもの確定域の情報を使って、授業の教材や言葉かけを工夫してみましょう。

例えば、楽々かあさんホームページで有名な大場美鈴さんは、書くことや漢字が嫌いな子どもに対して、宿題や学習意欲及び自己肯定感を失わないように、できていることを褒めまくる、花丸大作戦を勧めています。

大場美鈴

間違っているところ、勘違いしているところを赤鉛筆で治すのでなく、うまいところだけ、たくさんの花丸をつけるのです。

これを見た子どもは、元気になりそうですね。

直したい時は、青鉛筆で、「こうかな?」と正しい文字を隣りへ書くのはどうでしょうか?

「対応が難しいな」と先生が感じている子どもさんは、マインクラフトが好きか、ポケモンが好きか、体育が好きか、工作が好きか、給食が好きか、お手伝いが好きか、その子どもが目を輝かせる瞬間をキャッチしましょう。

その子の好きなキャラクター名を、クラスの班名「○○チーム」にして係活動をさせたり、算数や漢字のステップアップの段階名「○○レベル」にしたりして、授業や宿題への参加度を高くしましょう。

不登校の子どもさんの場合も確定域に着目して人や場所に慣れさせよう

登校渋りのある子どもさんの場合にも、特別な支援が必要です。

先生や学校の方から、子どもの得意な領域にアプローチしましょう。

家庭での好きな活動を、学校内の特別室へ持ってきてもらい、まずは(保護者と)家庭の続きの活動をしてもらうのはどうでしょうか?

居場所も時間も、家庭の快適な過ごし方と、学校の緊張する過ごし方の、中間を作って、ギャップを埋めていくことが必要ですね。

確定域を最大限に活用した社会科自由研究の例

W 君は、保育園の頃から、新幹線が好きでした。

興味はやがて、新幹線の路線図になり、高速道路の路線図になり、県内の市町村名になり、市町村の漢字書きになり、市町村の地図づくりになりました。

夏休みには保護者と、地域のカルタを元に、各市町村の特産品を調べ、大きな作品に仕上げました。

夏休みの自由研究の作品が、以下です。

土台は3cmの発泡スチロール、旗を差し込んで立てている

一つ一つのどの絵も素晴らしく、創意工夫にあふれています。

絵の裏には、社会科で学習した、特産品と地域の特徴が、丁寧な文字で書かれています。

好きなことと社会科を合体させた、見事な作品ですね。

家庭と共有したい合理的配慮の例

忘れ物・なくしものが多い時は、大場美鈴さんおすすめの、その子専用のマイカラー、「青」が好きなら青色のマスキングテープを、全ての道具に貼りましょう。

大場美鈴

旅行の行事などの予告の配慮には、絵によるプリントが目で見て分かりやすいです。

ネットの遠足のイラストから

子どもに合わせなさいというのを置いて、子どもの得意なことに大人が合わせてみる、そこが特別支援教育のスタートです。

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