野良猫の毛づくろいとマーキング

野良猫クロちゃんに出会って、もうすぐ2年になります。

1年目のクロちゃんは、無防備になる毛づくろいの姿を、決して見せませんでした。

クロちゃんは少し長毛なので、冬毛の毛玉は、背中に亀の甲羅のように溜まります。

1年目の夏、ある時クロちゃんが、甲羅になった毛玉を、なめて外して見せてくれました。

固まった毛玉が、一気に外れて、驚きました。

2年目は、少しずつ、私がいても餌を食べるようになり、食事の後は、私がいても毛づくろいの姿を見せるようになりました。

クロちゃんは毛づくろいをしない猫ではなく、安心できないから毛づくろいの姿を人間に見せなかっただけです。

毛づくろいを見せてくれるようになったものの、少し長毛のクロちゃんの毛玉は、なめても届かない背中の後ろの方が、2年目もなかなか取れません。

野良猫の毛づくろいを手伝う

「毛玉をすいてやりたいなあ」と毎日思うのですが、クロちゃんは決して私に触らせない。

クロちゃんにとって、まだまだ私は、クロちゃんを捕まえた、怖い人間なんですね。

人間は怖いが、鳥の羽のおもちゃが好きで、「遊んでくれ」と、決まった場所で待っています。

クロちゃんの好きな決まった場所で、クロちゃんの好きな鳥の羽の棒を使って、クロちゃんの冬毛を取らせてもらうことができるようになりました。

3日で、こんなにたまります。

クロちゃんの確定域で仲良くなる 子どもの確定域で仲良くなる

クロちゃんの冬毛を棒ですかせてもらえたのは、子どもたちに接近する時のアプローチ法に、とてもよく似ています。

その子の安心できる場所で、その子の好きな教材を使って、少しずつ仲良くなれる。

不登校の子どもさんが、お母さんと一緒の相談室での折り紙を基地に、休み時間にお友だちと遊んだり、教室の授業に行けたりする。

好きなこと、得意なことを共有しに、こちら側がその子の確定域に入っていくことが大事ですね。

もの言わぬクロちゃんから、子どもたちへのアプローチ法を学びます。

鳥の羽の棒の先に、ブラシをつけてチャレンジしてみたのですが、ブラシが触れるとクロちゃんは逃げます。

「それはまだ嫌だ」「それはまだ怖い」と、クロちゃんが言っているようです。

マーキングが減った理由

クロちゃんが壁にスプレーする、マーキングに困っていました。

クロちゃんは壁に匂いをつけて、自分の縄張りにしておきたいのです。

だから毎晩、壁のペットシートに、必ず排尿してあります。

人間の私は、猫の排尿の匂いを取ろうとします。

マーキングする野良猫と、毎朝ペットシートを片付ける人間。

毎日その繰り返しを、1年以上してきました。

「そうか、匂いがついていればいいのか」と思って、にゃんとも清潔トイレ小型の3つを玄関そばに置いてみました。

そうしたら翌朝からピタリと、壁へのマーキングがなくなったのです。

これにはびっくり。

毎朝の壁のペットシートを張り替える作業がなくなり、猫トイレのトイレシートを交換するだけで済みます。

猫トイレでいいから、匂い付けの保障、クロちゃんにとっては、これが必要だったんですね。

猫の生態と行動を保障しながら、仲良く暮らす、3年目にはクロちゃんの毛づくろいを、直接ブラシで手伝いたいです。

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