４歳５ヶ月の L 君との学習は、記憶する学習というより、分かる学習です。
私の提示する教材を、Ｌ君が自分で調べることで「分かった！」と思えるような学習をしています。
L 君が「分からない」とあきらめないように、分かりやすくなるような工夫をします。
Ｌ君が分かった時の笑顔を、お母さんと一緒に喜びます。
人の記憶力には力の差があるかもしれないけれど、人の分かり方の仕組みは同じだと考えています。
私がどういう風に工夫すれば、 L 君が世界を調べることが分かりやすいのか、集中して持続するのか、それは L 君から学んでいます。
L 君の得意な領域の教材＝確定域の教材への反応の見立て
例えば、
１．教材の厚さが薄くて、絵がごちゃごちゃした教材を出すと、難しいから面倒になって席を立ち、扇風機探索に逃げていく。
２．立体的で、運動感覚が満たせる「枠」がある教材だと、楽しい。
３．恐竜や動物の教材で、パズルのようにはめ込む感覚のフィードバックがあると、楽しい。
５．恐竜や動物でない教材を出すと、意欲が落ちて、他のごっこ遊びに移る。
６．１～５の長さ比べは、全体が見えて分かるけれど、１個ずつバラバラで「３個を作ってください」と聞いても難しい。
７．１～５の階段で、１個ずつバラバラのだんごやタイルで、階段を作れるようになることが必要。
８．私が手伝おうとして手を出すと、私の手を振り払うから、手伝ってほしいと L 君が思うタイミングまで見守って待つか、「手伝うよ」と言ってから手を添える。
９．何度も同じ教材は嫌で、毎回新しい教材を求めている。
以上のような読み取りから、L 君が、「これ、大好き」「これ、分かる」「これ、楽しい」と思えるような教材と、こまかな提示の工夫を心がけています。
教材を作ると安いか？買うと安いか？
「新しいの ある？」と聞く、Ｌ君です。
子どもはいつも新しいもの、新しく調べる対象を求めているんですね。
いつも新しい教材を考え出すのは、結構大変です。
小学校高学年になって、白黒プリント学習を楽しめるようになると、教材費もほとんどかかりません。
幼児のうちは、しっかりとした木製教材ほど、教材費は高価になります。
100円ショップ、西松屋、 Amazon をよく利用していました。
最近ここに、ヤフオクを加えて、教材を探すようになりました。
もちろんペイペイフリマや、メルカリ、楽天のラクマなどでも、いいですね。
Amazon で見つけた、460円の送料無料の木製の棒差しは、見つけた時は、 Amazon のパソコン表示画像も大きくて、「こんな素敵な棒差しが何でこんな安いのだ？中国製だからか？やったぁ！」と思いました。
中国から届いてみたら、18ｃｍ✖４ｃｍ✖２ｃｍの超小型の棒差しでした。
基礎教育研究所の、水口浚先生の素晴らしい棒差しと比べると、とても貧弱です。
Amazon 掲載の画像の商品とは異なって、届いた始めから、なぜか、穴が９個で、棒が８本です。
Amazon に連絡したところ、出品者からすぐに、以下のように返事が来ました。
私からの申し出：「画像では円柱さしの穴が11個あり、円柱も11個はまっていますが、届いた商品は穴が9個で、円柱が8本しかありません。画像を添付します。新しく注文し直すと画像通りの商品が届きますか？」
Amazon 経由の出品者からの返信：「配送を逃した可能性があります。現在、倉庫を整理中であり、しばらくの間この商品を見つけることができない場合があります。 よろしければ、一部払い戻しをさせていただけますか」
460円の半額の230円を、返金してくれるそうです。
棒差しを作ろうと思ったら、460円ではできません。
大きくても小さくても、材料費の他に、制作の時間＝人件費も、丸一日かかります。
そう思うと、この小さな棒差しも、 L 君が「親指と人差し指でつまむ」調べ方に、とてもいいじゃないか、と思えてきました。
まあ、棒が１本足りないことを利用して、棒を左へ１個ずつ移動させたら、棒を移動運動させながら数唱を行なうのにとても良いかあ、と考え直しました。
私が市販品をよく利用する理由は、教材を作ると、材料費と人件費で高く、市販品を購入すると、教材が一瞬で出来上がって、安く思えるからです。
体力があった若い頃は、毎晩９時過ぎまで、大学の工作室で教材を作ることが楽しみでした。
年を取った今は、その体力がなく、つい市販品を買って済ませます。
私の見つけた市販品の教材を見て、L 君が嬉しそうな顔をする時が、私も嬉しいです。
教材の、探し甲斐があります。
恐竜教材を選ぶ時の基準
恐竜のパズルを選ぶときは、雰囲気が優しい、柔らかい絵柄の恐竜を、選ぶことにしています。
Ｌ君は、３歳頃、ジュラシックパークなどの恐竜の 映像を見て、友達への接近が一人で勝手に恐竜イメージになり、視覚的な取り込み模倣から、保育園で友達を噛む、ということが起きました。
L 君に悪気はなく、噛み付くことが、「〇〇ちゃん」と呼びかける代わりの接近なのでした。
恐竜パズルや恐竜カード、恐竜絵本を選ぶときも、恐竜が口を開けて噛むような様子のものを避けています。
認知の仕組みが違うので起きることだから、感情を入れて叱るのでなく、「しません」、「『〇〇ちゃん』と呼んで」のようにシンプルにさらっと言います。
呼びかけや、挨拶のようなことが、とても起きにくく、難しいです。
「ねえ、ねえ」とか「ママ、ママ」とか、「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」など、家族や大人が、毎回代弁して、率先して、その場面で使って見せてください。
最近ヤフオクで見つけた３種類の恐竜パズル
①恐竜と動物の2種類あって隙間を埋めていく木製のパズルです。
ヤフオクで、新品未開封、２種類で1500円、送料無料でした。
ヤフオクで探すときに検索する言葉は「知育玩具 木製パズル 知育パズル 2点セット 恐竜＆動物 積み木 かわいい」です。
アマゾンのCORPER TOYS ストアでも、このパズルの販売があります。
アマゾンで検索する時は「CORPER TOYS 木製パズル 動物 乗り物 知恵の板 型はめパズル 型はめおもちゃ 形合わせ 動物パズル 恐竜パズル 乗り物パズル 積み木 ブロック 手先を使う 木製おもちゃ 女の子 男の子 クリスマス プレゼント」です。
Amazon は、動物・恐竜・乗り物の３種類セットで、2799円、送料無料です。
paypay フリマでも、ストアから新品未開封が、２種類セットで販売されることがあります。
車の好きなお子さんが、３セットの中の車だけ所有して、他の２つはヤフオクで販売してくれたのかな？
Ｌ君は、ちょうど、恐竜と動物が好きなので、ピッタリの出品と落札でした。
下絵のカラーコピー白黒コピーのやり方
パズルを覆う透明フィルムを、剥がさないうちに揺すって下を覗くと、パズルの形の線だけは、黒いものが見えました。
カラーの下絵がないとＬ君には難しいので、自宅のプリンターでカラーコピーしました。
下絵があるかないか分からない時も、パズルは購入したら、透明フィルムを剥がさないうちに、プリンターでカラーコピー・白黒コピーすると、いいです。
パズルの出来上がりの、全体絵柄を下絵で見せておいて、イメージしながらパズルを構成させることが、分かりやすく、構成意欲を保つからです。
誰でも分からない事はやりたくない、分かることをやりたいですよね。
カラーの下絵ありで楽しみ、その後、白黒コピーの下絵をヒントに、最後は下絵なしでも、３通りのパズルの構成を楽しめます。
カラーコピーも白黒コピーも、枠より全周２mm ずつ小さめに切って、ラミネーターでラミネートすると、下絵としてぴったり枠に収まります。
カラーと白黒の両面を１つに合わせて、ラミネートしておくと、表裏ひっくり返して使えばいいので、下絵として便利ですね。
➁ この恐竜パズルは、45 ｃｍ ✖25 ｃｍ で、4歳のＬ君の運動感覚にぴったりの大型パズルです。
ヤフオクで新品未開封、２つで1930円、送料無料でした。
ヤフオクのストアの販売なので、皆さんも購入できます。
ヤフオクで探すときに検索する言葉は「パズル おもちゃ 木製 恐竜 知育玩具 型はめ 幼児 木製 おもちゃ パズル 学習玩具 ブロックおもちゃ 2個セット」です。
このパズルが気に入ったのは、恐竜であること、木製であること、大型であること、構成の手がかりとなる番号が、数字とアルファベットで振られていること、でした。
Ｌ君にアルファベットはまだ必要ないけれど、数字の順序性は、今、１～５の数字と量を学び始めた L 君にとってぴったりの教材だと思いました。
ヤフオクから届いた時、大きさが思ったより大きかったので、私も嬉しくびっくりしました。
Ｌ君の喜びそうな顔が、目に浮かびました。
③ この恐竜パズルは、７✖７ ｃｍ と小型で、ボール紙ですが、厚みがあって、しっかりできています。
新品ではないけれど、とても綺麗な状態で、980円、送料無料でした。
paypay フリマにも同じ「GUESS WHO AM I」の恐竜が、出品されることがあります。
恐竜の他に動物・果物なども paypay フリマにあります。
これは、８種類の恐竜の型はめになっています。
填め板としても十分楽しめるので、下絵用に８種類をカラーコピーしました。
カラーコピーしながら思いついたのは、 L 君の描画の練習に、この恐竜パズルを使って、恐竜同士の線つなぎをさせてみようと思いました。
それが以下の画像です。
線つなぎコピーの作り方は、材料を裏返して天板に乗せるだけです。
書くことが想定される斜め線は、あまり遠くにならないように気をつけました。
上の画像の出来上がりが、下のプリントになります。
こんな恐竜ドリル・恐竜ワークがあったらいいな、と思いながら作りました。
少し、バラエティをつけました。
恐竜の裏返し姿も作りました。
裏返しにすることで、象徴対応が高級になります。
これなら、はめ込むパズルを楽しんだ後で、Ｌ君の描画意欲が、ぐんと上がりそうな気がします。
L 君の４歳という年齢には、コピー用紙がペラペラなので、ホワイトボードに留めるか、画用紙にセロテープで留めるか、して線つなぎにチャレンジしたいと考えています。
子どもが好む、市販のドリルがない時も、こんな風にしてパズルから、ドリルを作れることが分かりました。
皆さんも是非、子どもさんの大好きな、確定域の教材で、プリントまで、チャレンジしてみてください。
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