6 離乳
秋になった。
お母さんのおっぱいに接近できない子猫たちは、牛乳を飲んだ。

牛乳に浸した、キャットフードも食べた。
不妊手術後のお母さん猫の様子
お母さんは、授乳をねだられないように、お腹を下にして眠った。

子猫たちが接近さえしなければ、同じ部屋で静かに過ごした。
お母さんは、私が家の中にいると私の後ろを付いて歩き、子猫に近寄られないようにしていた。
我が家へ戻れて安心したのか、次第にお母さんは、手術前のように普通に横向きに寝て丸まった。
退院後1週間もするとお母さんは、用心深い黒猫がそっと接近したことに対して「ファーッ」と威嚇しなくなった。

しかし、灰色があの人懐こさで母猫に急接近すると、お母さんは依然として灰色を威嚇した。
ナーバスになっているときは、猫でさえ急接近を嫌う。
自閉症のかたであれば、なおさらだ。
術後2週間経って、お母さんは再び子猫の接近を許すようになり、子猫の頭や背中を、以前のように舐めてやるようになった。
お母さん猫のおっぱいが出ない
子猫たちが授乳をねだって、乳首に吸い付いても怒らずに、頭を舐めてやっている。

術後の皮膚の痛みがなくなったのだろう。
お乳を吸っても出ないのだが、子猫たちはスキンシップなのか、吸い付いて甘えている。
傷の癒えたお母さんは、庭で仲良く子猫としっぽにじゃれあったり、競争で虫を追ったりした。
お母さんは若返ったように、4匹で対等に遊んでいる姿があった。
親子でリラックスして、炬燵で昼寝するようになった。
子猫たちの性別
灰色には、お母さんと同じに、小さな可愛い乳首が6つあった。

人懐こく、怖いもの知らずの灰色は、どうも雌らしい。
ひょうきんな母似と臆病な黒猫は、おそらく雄らしかった。
猫ちゃんブログへのコメント