15 思い出になったクーちゃん
13歳で東北のいわき市から我が家へ来て、19歳までの6年間、私を楽しませ、笑わせてくれたクーちゃん。
私が一番辛いとき、黙ってそばにいてくれた。
親の介護に疲れた夜、ひょうきんなクーちゃんが私の癒しだった。
生きることへ適応する猫
猫は、自分が生きることを諦めたり、拒んだりしない。
クーちゃんも最後まで、エナジーちゅーるを食べたり、ヘルスウォーターボールSの水を飲んだり、デオトイレまで歩いたりと、前向きな命の営みを教えてくれた。
老化しても、病を得ても、生命体が適応して生きることのお手本を、静かに見せてくれた。
クーちゃんの猫生は、これからの私の人生のお手本だ。
2月にクーちゃんを見送って、私は何週間かぼんやりとしていた。
外の世界に自分を開いていくことが億劫で、撮りためたクーちゃんのアルバムを、毎晩パソコンで眺めて閉じていた。
クーちゃんに触われないことが寂しくて、Amazonで見つけたフォトキーホルダーや、ダイソーで見つけたフォトキーホルダーに、クーちゃんの写真を入れて持ち歩いた。
猫にもらった幸せ
「いわき市犬猫を捨てない会」の代表者さんが、クーちゃんの訃報を聞いて、遠方からお花を送ってくださった。
震災被災猫の13歳だったクーちゃんが、19歳までの6年間を、家庭で過ごせたことへの感謝が、優しくつづられていた。
いいや、私の方がクーちゃんに、幸せを貰ったのだ。
偶然、クーちゃんに出会えたことに、私が感謝している。
クーちゃんに、最後まで前向きに、生きることの尊さを見せてもらった。
クーちゃんの猫生を、ミニアルバムにして、親しい人にハガキで送った。
明るい春が来て、クーちゃんがいなくなったことが、ひどく寂しくなった。
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