数の概念を形成する32の方法

算数が苦手だ、という子どもさんたちがいます。

1個と2個は分かるが、3個以上は「いっぱい・たくさん」であって、3以上の量と数字が一致しないことが長い期間続きます。

本人は不便ではないのだけれども、算数の勉強について、保護者や保育園・学校の先生が心配します。

そこで、以下のようなことを、大人が気をつけて、モデルになってやってみせたら、量と数についての、子どもたちの関心が広がるかもしれないと考えました。

「うちの子は数がわからない」と考えないで、「数の考え方を作る」と考えると良いと思います。

チャレンジしたら〇やレ点をつける家庭や園・学校でのチャレンジ内容 
1指の付け離しの運動 2本ずつ指をくっつけたり離したりする
2指型年齢表示 1歳なら1の指で年齢の会話で大人が率先して指型を添える 
3ジャンケンの指型 グーとパーの指型を作るのはやさしい。チョキはどんなチョキでも良いことにする 
4並べる 将来算数が左からだから、ミニカーを左から右へ並べる、お皿にお菓子を左から右へ並べる、など 
5仲間集め ミニカーを集めて片付ける、ブロックを集めて片付ける、果物・飲み物・動物などで集める 
6分類 タオルならタオル、シャツならシャツ、洗濯物の分類を一緒にやる。おもちゃの分類を使うものや色別で分ける、果物飲み物動物などで分ける 
7見本合わせ これと同じのを持ってきて、これと同じのを探してきて、など実物・写真・絵を見せて探す 
81対1対応 箸や皿を一人ずつに配る。糊・ハサミ・給食の品物を一人ずつに配るなど 
9大小 親指と人差し指で空中に[小さい]丸を作る、空中に両手で大きな丸を作って[大きい]などの感覚を養う。兄弟家族の背の高さの大小比較。2つの大小の決定、3つの大中小の決定、5つの大中小の決定など 
10長短 ひも状のものを使う時は長い短いの言葉を添える、場面にもよるが胸の幅30 cm くらいは短い、両手を広げた1 m ぐらいは長い、そういうナンバーライン感覚を養う 
11多少(いっぱい・すこし) おやつや食事の量について名前を付けて「いっぱい・少し」のかさ比較の感覚を養う  
12軽重 スーパーの袋を持ったり園の鞄を持ったりした時、「重い、軽い」の名前を付ける、重いもの運ぶ経験をする 
13温冷 冷たい飲み物・温かいご飯や汁物に、温冷の名前をつける 
14空間位置 自分を中心に「前・後ろ・左・右・上・下」の空間に名前をつける。自分に近い「手前」自分から遠い「奥」なども使いたい 
15数唱 「イチ二サンヨンゴロクナナハチキュウジュウ 」14・40・17・70のために「ヨン」「ナナ」としておきたい 。10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 カウントダウンも子どもは喜ぶ 
16計数 1個ずつ数える事を基本にする。。お金なら10 20 30 40 50など。 
17序数 友達と並んだりレジに並んだりするとき、2番目3番目などの言い方を教える 
18基数 何歳と聞かれて一気に指型で2が作れる・3が作れる・4が作れる・5が作れる。それを基本に5以下の品物で何個あるかを問う。1個ずつ数えるのでなく、「3個あるね」と大人が3の指をみせる 
19指型5以下の一気構成 指を一気に2と出す,指を一気に3と出す,指を一気に4と出す,5。大人が沢山やってみせる。 
20指型10以下の一気構成 指を一気に6と出す,指を一気に7と出す,指を一気に8と出す,9。大人が先にやって見せて真似させる  
21ドットの数の比較 ●●, ●●●, ●●●●, ●●●●● 
22算数ブロックや磁石 ●●●●●  上に5個+下に1~5個で6~10個
●●●●●
 
235の分解と合成 片手の指で4と1,2と3などに分ける 
24ぜんぶ・いっしょ・みんなで 2と2で4など、答えが5以下で、合算する、足し算する 
25食べる・飲む・取り去る・無くなる 実物や模型を使う、子ども自身の手で絵を隠すなど、引き算する 
260 食べちゃうと0、飲んじゃうと0など。なくなるという表現。 
27お箸の2本ずつを何人分、246810 家族のお箸を並べる、クレヨンを2本ずつ数えるなど 
28スリッパ1足を何人分、246810 家庭の玄関のスリッパや、保育園のトイレのスリッパなどを数える 
29半分 兄弟や友達と半分こする、半分こしたら自分は何個になるか。またせんべいなどの1/2の体験など 
30お金 スーパー・コンビニや自動販売機でお買い物をする、120円ちょうどを投入して買ったり200円でお釣りをもらったりする体験をする 
31右手左手の名称の決定 子供にとって両者は似ているので、指や手にほくろなどあったらその手の片方の名称をまず成立させる。食事の時はいつもお箸を持つ右手側にママが座っている。保育園のホワイトボードでも右手✋の絵だけを右隅に貼っておくなど 
32ナンバーラインの形成 大小長短などを子ども自身の手を使って表わす。100はどれくらい、じゃあ50はどれくらい、じゃあ10はどれくらいなど 

算数や数学の専門家ならば、もっと良い方法を教えてくれるかもしれませんが、子どもたちと一緒に、家庭や保育園で、1つでも、お試し頂けたら嬉しいです。

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プリントして、冷蔵庫のドアに貼ったり、保育室や教室の壁に貼ったりして、気づいたときに大人が数のナンバーライン形成をリードしてください。

数の形成の順番は、子どもさんに起きやすいところなら、どこから始めてもいいと思います。

以下は、上の内容と同じですが、画像でつけてみました。

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