幼児から小学生くらいまで使える、ソーシャルスキルと学習関係の市販教材を紹介します。
生活行動スケジュールは、カラフルで見てわかりやすいマグネット教材で、組み立てるものです。
大人が決めてしまうのでなく、本人参加で相談しながら、触ったり並べたり変更したりして、予定を立てると良いと考えて、紹介しています。
家庭だけでなく、保育園、幼児の通園施設や、放課後デイサービス、特別支援学校、支援学級でも使えます。
ダイソーとセリアのソーシャルスキルマグネット
生活行動のスキルになる絵カードマグネットです。
ひっくり返すと「できた」となるところで、子どもが喜びます。
例えば、こんな風に使います。
詳しくは
300円でできるセリアの「もちものチェック・やることできたよマグネット」子どもの生活行動表
セリアのは磁力が弱いので、磁力の強いホワイトボードを使えば落ちません。
ダイソーの方が、やや大きく厚く、磁力もわずかに強いです。
あくまでも、100円商品なので、あしからず。
学研ステイフル OURHOME 「できたよマグネット 」であれば、直径も大きく、磁石の磁力もしっかりしています。
セリアやダイソーの学習カード
1000円から2000円する高いカードを買えなくても、100円ショップのセリアやダイソーには、学習に使える絵カードがたくさんあります。
ダイソーの漢字カード、足し算カード、メモリーカードは神経衰弱で記憶アップに使えます。
ダイソーの、ものしりカードも人気ですね。
図鑑より小さいので、持ち歩いて、病院の待合室などで読むにも最適です。
社会は特産品カード、理科は身体の仕組みカードも、ダイソーにあります。
家族で、テーブルや床に並べて、日本地図作りも楽しいです。
セリアの昆虫、恐竜、動物などの図鑑かるたも、学習の取りかかりに使うか、最後のゴールに使うといいですね。
子どもが喜ぶ、〇✖プレートと、〇✖ピンポンブザー
〇✖は、はじめは、できていることに対して、「いいねぇ」と、〇だけに使います。
できていることをたくさん〇で評価しておいて、あるとき、とっても困ることに対して「ストップ、ストップ」とか、「ざんねーん」いう意味で、✖を使うといいと思います。
「プップップッ」と短く鳴らすと注意信号、「ブーッ」と長く鳴らすと緊急停止信号など。
子どもは機械操作音が好きです。
これが手元になくても、先生の声で、短い注意信号と長い緊急停止信号に使い分けることも、このピンポンブザーを使っているうちに、可能になります。
もちろん、初めからお母さんや先生の「プップップッ」 「ブーッ」 の声だけで、チャレンジしても大丈夫です。
「ダメ!」という言葉より、「ブー」の方が行動調整の合図として、子ども自身の調整に受け入れられやすいと考えています。
2人でできるゲーム、1人でできるゲーム
①下の画像の左は、4コマ縦横斜めに、早く並べた人が勝ちという、3目並べや5目並べに近いゲームです。
私はそういうゲームに使ったことがなく、2歳くらいの子どもさんにも、上からスリット通しとして〇を入れる遊びに使っています。
〇は、1cmくらいの小型なので、不器用な子はイライラすると思います。
幼児が、つまむ練習をするには、ちょうど良い大きさです。
今まで、これを喜ばなかった子はいないので、年齢の小さい子どもさん、不器用な子どもさんには、 Amazon で1500円くらいの大きめのものを、買ってあげると楽しいように思います。
2人で〇を競争で入れる時は、大人がちょっとモタモタして、負けてあげることが、子どもが喜ぶコツです。
頭のいい子に「わざと負けたね」と言われたら、「相手を喜ばせたい時は、負けてやるといいよ。」と教えるチャンスです。
②スライドパズルは、昭和生まれの私には懐かしいゲームです。
誰かに順番を変えてもらって、その後真剣に動かします。
整然と並べられないとイライラしますので、「うまくいくときと、うまくいかない時がある」と先に予告しておく事も大事かと思います。
スケジュール表
①スケジュール表で、1日の見通しを持って、頑張れるといいですね。
100円ショップのアイデア商品と違って、1000円~1500円くらいするので、磁力もあり、ボードもしっかりしていて、すぐに使えます。
➁親子で話し合いながら、スケジュールを立てて、1日の見通しを持って、頑張れるといいです。
③1日のスケジュールを、アナログ時計で、予定できるものです。
忙しい朝や、遅くなりがちな夜の、タイムスケジュールの目当てに、使えますね。
切り替えを促したい時も、こういう実物を仲立ちにすると、脳外に見えているので、お互いに穏やかに話し合いやすくなります。
④小学校高学年や、中高生、大人でも使える、忘れ物チェッカーです。
忘れ物を少なくする、記憶を助けるには、文字のメモ書きが一番ですね。
スーパーに行く時、醤油を買い忘れないように、醤油と書いたメモを持って行きます。
どうしてもメモ書きできない時は、何回も何回も、音声にしてつぶやいて「醤油醤油醤油醤油」と保持します。
そういう、お線香の CM がありましたね。
⑤カウントダウンで、5日間の登校や、タイマーで、15分の勉強を頑張れるといいです。
左は、セリアのカレンダーを「あと05・04・03・02・01日だ!」のカウントダウンに使えます。
右は、Amazon で買える、10分・5分・3分・1分・10秒が、ワンプッシュでスタートできるキッチンタイマーです。
10分・5分・1分のタイマーは多いのですが、3分が入っているタイマーはなかなかないので、これは子どもがカップラーメンを作る時にも便利です。
まとめ
①行動が遅れがちな、切り替えの起きにくい子どもさんが、目で見てスケジュールを立てることで、取り掛かる勢いを持ってもらえるといいですね。
➁スケジュールが大事なのは予告として使えるからです。
③マイナス行動が起きてしまってから、音声の言葉だけで責めたり叱ったりするより、目で見てわかる予告や予定で、「次は何かな?」「今日の予定は何かな?」と、行動の呼び水になると良いと思います。
④大人は脳内に全てのスケジュールが入っていますが、子どもにはそれが無理なので、脳の外に見せましょう。
⑤目で見てスケジュールを立てることで、不登園や不登校気味の子どもさんの不安が減り、チャレンジが起きやすくなるといいです。
⑥「臨時」とか「自由」とか「変更」などの、ゆるみのカードも、作っておくと良さそうです。
上記の教材画像をヒントに、皆さんが、これだと思う教材を、生活行動のソーシャルスキルトレーニングに役立てていただけたら、嬉しいです。
猫ちゃんブログへのコメント