嘘をつく発達障害の子どもへの接し方

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子どもに嘘をつかれたら、親は悲しいですね。

その悲しみから、怒りが湧き上がり、子どもを叱ると思います。

穏やかに叱るならまだしも、頭ごなしに怒鳴ったら、子どもは萎縮して、嘘を重ねます。

叱られまいとして、その場しのぎの言い逃れが、強化されます。

嘘は結果の行動だから、嘘の原因となる、理由を理解することが大事ですね。

今回は、嘘の理由を、一緒に探っていきましょう。

短期記憶やワーキングメモリが弱い可能性があります

品物の置き場所を覚えられなかったり、道順を覚えられなかったり、元の場所に戻れなかったり、片付けが苦手だったりすることはありませんか。

プロ家庭教師のジャンプより

それらが苦手な子どもさんは、朝の生活ルーティンの段取りを思い出せず、さっさと行動できないことが目立ちます。

脳内記憶の負担を減らして、脳外に見える絵や図で、段取りを掲示してあげることが大事です。

プロ家庭教師のジャンプより

絵や図で思い出しやすくなったら、あとから言葉をつけます。

例えば、加減算の筆算も、まずは筆算の形を目から記憶します。

そして次に、繰り上がり・繰り下がりでは、計算の順序を言葉で言えるようになると、記憶が出来上がります。

一つのことしか考えられない可能性があります

「着替えて」と言われれば着替えられる、「歯を磨いて」と言われれば葉を磨けます。

一つだけ言われれば、行動できます。

朝のルーティン7つを、自分の脳内で想起して、7つを次々と行動することが難しいです。

次の行動に必要な実物を、1つそばに置いてやりましょう。

例えば、寝る枕元に、着替えの洋服を出しておきます。

起きたら着替えだ、ということが分かります。

ご飯を食べる場所に、コップと歯ブラシを置いておきます。

ご飯を食べたら歯磨きだ、ということが分かります。

ランドセルのそばに、マスクの箱を置いておきます。

ランドセルを背負ったら、最後にマスクをつけるということが分かります。

そんな風に、次の行動を、実物で助けることができます。

実物でできるようになったら、メモ用紙や付箋紙に書いた「きがえ」「ハミガキ」「マスク」などの文字を、実物の代わりに貼っておきます。

文字でできるようになったら、文字を裏返して置きます。

文字がなくなっても、次の行動ができるようになったら、次の行動を脳内で計画する記憶ができたということになります。

音声は消える、記憶は消える、と思ってあげてください。

実物や文字で、記憶を助けてください。

そういう風に手伝うと、本人が大人になってからも、自分の記憶の助け方が分かります。

ゴールに向かっての段取りが立てられない可能性があります

段取りを絵に描いて、記憶の負担を減らします。

ホワイトボードに描いてもいい、セリアの持ち物チェックマグネットでもいい、紙に描いてもいい、段取りを脳外に、絵で見せて、記憶の負担を減らしてやりましょう。

セリアの持ち物チェックマグネット

1~2年続けていくうちに、生活ルーティンの脳内記憶が、絵による視覚情報から出来上がっていきます。

おうちの時間割りボード

間違いを責めるより、次回の行動プランを提案しましょう

起きてしまった間違いを、責めないでください。

「そういうことってあるよね」という共感で、子どもはほっとします。

ほっとすると、嘘でなく、「覚えていない」「忘れた」「分からない」と事実を言えます。

覚えていないこと、忘れたことを責められれば、事実でないことを言って、嘘をつきます。

例えば、お友だちのノートを、間違って持ってきてしまった、このようなことが起きたとします。

名前を確認しない、自分のノートを記憶していない、そういう不注意から間違いが起きます。

本人が自分のものであることが一目見て分かりやすいように、全ての教科書・ノート・文房具に、青なら青のマスキングテープを貼りましょう。

大場美鈴さんのアイディアから

ノートを間違って持ってきてしまった時、正確ないきさつの記憶がないため、「何で持ってきたんだ」「何で間違ったんだ」と聞かれても、事実を思い出せません。

問い詰められると、事実でないお話を作ります。

親に愛されたいために、子どもは叱られないような話をします。

嘘は、子どもの身の守り行動です。

事実を言えないわけですから、問い詰めてはいけません。

過去の記憶をたずねても、頭は真っ白なのだと思ってあげてください。

問い詰めれば、それはむしろ、記憶にないことについて、嘘をつけというようなものです。

不注意が多いので、友だちのノートや傘を持ってきてしまう間違いが起きやすいです。

間違いのいきさつを、どうしても聞きたい場合は、大人が絵を描きながらインタビューしてください。

大人に状況の絵を描いてもらうと、少しは事実に近い記憶がよみがえります。

間違いは、不注意から起きた間違いです。

不注意から起きた間違いを、責めないでください。

責める言葉をやめて、ミスに対するプランを提案します。

「お友達が宿題に困ってるかもしれないから、電話してみよう。」

「お友達が困ってるかもしれないから、ごめんねの手紙を一緒に書いて、明日先生にも話して、ごめんねの手紙をノートと一緒に渡そう。」と言ってください。

子どもは、ホッとするはずです。

嘘でなく、「覚えていない」「忘れた」「分からない」と言えたら、「正直に言えたね」と認めてやりましょう。

間違った時に、次はどう行動したらよいか?に力を入れて、次回のプランを教えてください。

絵や図、身ぶりや実物で、行動を一緒にシミュレーションします

せっかく宿題をやったのに、翌日先生の教卓に、宿題を出せないことがあります。

してほしい行動も、絵や図に描いて記憶を助けます。

記憶を助けるのに、物理的な道具で助けます。

提出することが目立つように、道具を整えてやりましょう。

①例えば、ランドセルを開けた時の透明蓋の内側に、提出するものを入れます。

「ランドセルを開けたら、ここに入っているものを、先生の机に出すよ」と、家で行動をシミュレーションします。

②ファイルケース、連絡帳やプリント、宿題のノートなどに「だす」と大きく書いたしおりをつけます。

クリアケースにしおりを入れます

③「先生の机、給食の配膳台に出す」絵を、家で一緒に描き、絵を玄関に貼って、登校する時に一緒に声に出して確認します。

嘘になってしまう記憶を、目に見えるようにして助ける、物理的な道具で助ける、と考えて接してみてください。

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