ことば形成の方法 と ことば形成の教材

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見本合わせ法で ことばを形成する

 心理学者梅津八三は、人が生まれつき持っている行動について生得的行動と述べた。

言葉の発生も生得的な仕組みである。

梅津は生得的行動である言葉が渋滞している子どもに、見本合わせ法による言語機能形成の事例研究を行なった。

盲聾重複障害児のしげ子とただおへの教育実践である。

見本合わせとは、見本があり、選択肢がいくつかある、並べる空間配列と、提示の時間の順序は変化する状況をさす。(中野尚彦「文構成行動の図式」『心理学評論』Vol.30No.1特集:象徴行動 20頁29~33行目(1987年 京都大学文学部心理学研究室 心理学評論刊行会 ¥1500 バックナンバー 8/18現在在庫あり http://www.sjpr.jp/ 注文可能)

子どもの言葉の機能が渋滞していれば、自発を待つだけでなく、そこに立ち会う我々が言葉を引き出す機能形成活動を工作しなければならない。

梅津弟子である中野も、見本合わせ法による言葉の機能形成について、『心理学評論』Vol.30No.1特集:象徴行動「文構成行動の図式」(7~32頁 )の中で次のように述べている。

「食べ物への接近行動に始まり、内包対応による形属性の学習から、属性の異なる事象を象徴的に対応させ、さらに外挿対応による意味の獲得に至るまでを、文構成行動の図式と呼ぶ。」(前出23頁)

文構成行動の図式を書き換えると次のようになろう。

填め板から文章構成に至るまでを、中野の「内包対応」「象徴対応」「外挿対応」を中心に、教材を含めて進展順に紹介する。

内包対応・象徴対応・外挿対応の教材を作る

⇧ベニヤ板の内包対応『確定』⇧年齢が小さいほど内包感覚が必要⇧象徴は「OKね」を共有

⇧⇩いずれも全て中野考案による教材(重みのあるタイルを使う)⇧教材製作は全て by 猫ちゃん⇩

⇧外挿対応に一気に進む子もいれば、ここを超えるのが難しい子どももいる。⇧

⇧外挿対応が難しければ、導入には内包対応や象徴対応を利用する。⇧

⇧外挿対応は、音声の言葉を持っていれば、断然楽に意味を獲得でき、記憶もしやすい。

音声のない場合には身振りを中継ぎに使って象徴対応を増やすことで外挿対応を試みる 。

果物填め板はS.知子製

⇧中央の単語カードはK.真奈美製 右は中野考案による能動受動文⇧

⇧外挿対応による、文章構成の「脳外作文」⇧  by 猫ちゃん

どうだろうか。

中野の語る内包対応・象徴対応・外挿対応による、文章構成までの言葉の獲得の大まかな流れを、教材の画像を含めてご紹介した。

詳しくは8月13~18日に紹介している、中野、梅津、水口、木村たちの著書を、じかに参照されたい。

教育現場で子どもに係わる方々の、2学期からの学習ヒントになれば幸いである。

 行動調整の心理学、心理学に基づいた子ども理解、新しい行動を形成する創作教材、について紹介します。市販教材も紹介します。
 要支援2~要介護5のアルツハイマーの親の15年の介護でやってみたアイディアも投稿しています。
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 このブログの題名「猫ちゃん」は、認知症の親が猫の名前を憶えられず「猫ちゃん、猫ちゃん」と可愛がったことに由来しています。

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