民放の日本テレビが、月曜の夜に放送する、「月曜から夜ふかし」という番組を見た。
月曜から夜ふかし|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 – 無料で動画見放題
パソコン・タブレット・スマホで見られます。
現在は、有料hulu ならば、過去の配信も見られる。
多様性を紹介するテレビ番組
「月曜から夜ふかし」は、個性的な人および人間の多様性を紹介する、面白い番組だ。
司会は、辛口のマツコ・デラックスさんと、関西ジャニーズ∞(エイト)の村上信五さん。
そこに、犬を描けない、犬を知らない、という男性が登場した。
この男性の番組への登場は2回目で、マツコさんは男性の個性の不思議さに感嘆している。
テーマは、「絵を描いてもらう」というコーナーだった。
番組制作の街頭インタビュースタッフが、見かけた男性に、「猫を描いてくれ」と頼んだところ、男性は猫を描いた。
「犬を描いてくれ」と頼んだところ、男性は「知らない」と言った。
男性の1回目の登場の時、猫は描けるのにどうして犬は描けないのかなと、マツコさんや番組スタッフと同様に、私も不思議であった。
昨夜、男性が2回目の登場をした。
番組スタッフが、前回よりも、もう少し詳細に、男性に質問をした。
男性は1回目の時と同様に、2回目の今回も、動物の写真を見せられて質問されると、猫については「猫」と言った。
しかし犬の写真が登場すると、無言で分からない様子だった。
番組スタッフが、シベリアンハスキーの写真を見せて、「これは知っていますか」と聞くと、「知らない」と答える。
しかし、ブルドッグの写真が出た時、男性は「ブルドッグ」と答えた。
猫は総称で、犬は種類別で考えている
そこで気がついた。
男性は、猫については、種類別に考えておらず、総称して、「猫」と理解している。
猫は大きさも大体決まっており、男性は、三毛猫・ぶち猫・トラ猫などの種類を無視して、猫を「猫全体1種類」としてとらえている。
それで、猫の絵は迷わず描いた。
しかし、犬については、犬の大きさの違いや犬の種類別の認識が男性にあって、ブルドックとゴールデンレトリーバーは、種類が異なる、ということを分かっているようだ。
だから、ブルドッグの写真が出てきた時には、「ブルドッグ」と犬種名を答えた。
しかし、ゴールデンレトリーバーが飼い主さんと、目の前を散歩している姿を番組スタッフに指さされて、「あれは何ですか」と質問されても、何も答えず、重ねて問われると、「知らない」と言った。
犬の種類の名称を知っている時だけ、「ブルドッグ」と答えた。
写真のシベリアンハスキーと、散歩中のゴールデンレトリーバーの、種類名は「知らない」と言った。
男性の「知らない」は、「犬種名を知らない」という意味だ。
男性は、猫は全体総称で考えているが、犬は全体総称で考えていない。
犬には種類があるという認識で、解答している。
私にも似たような仕組みがある。
工事車両は「工事車両」という全体総称で私は考え、自家用乗用車については、「ヴィッツ・パッソ・N-box・マーチ・ハスラー・タント」などと幾つかの下位の種類を知っている。
私は、この男性の考えの仕組みを、上記のように理解した。
この男性の考えの仕組みの側で理解するということを、私は子どもたちから学んだ。
心理学だ。
この番組を見ていた人で、男性の解答の意味を考えたり分かったりした人は、心理学を理解している人だと思う。
番組は、個性的な人および人間の多様性を紹介する番組だ。
人間の個性と多様性を理解する学問は、心理学である。
猫ちゃんブログへのコメント