自閉症スペクトラム

子どもの行動理解

学校のトイレのスリッパをそろえていて朝の会に遅れる理由を理解しよう

ある子どもさんが、学校のトイレのスリッパを全部きれいにそろえていて、毎日、学級の朝の会に遅れて来るという話を聞きました。「遅れちゃダメでしょう」と言わずに、子どもの行動の意味を考えてみましょう。どうして朝の会に遅れるまで...
保育/保育園

育てにくい子どもの育児を楽にする感覚過敏の理解

保護者から見て、育てにくい子どもがいます。難しい育児に疲れたとき、少し力を抜いて、以下のように考えてみてください。自分にとっての育児も難しいけれど、それは同時に、この子にとっては毎日の暮らしが生きにくいのだろうなぁ、とい...
ソーシャルスキル

自閉スペクトラムの子どもも言葉での呼びかけができると会話の初めがうまくなる

子どもたちに、特別に会話の仕方を教えなくても、家族や仲間のやりかたを見て、会話をまねていく子どもたちが多いですね。なんて会話を始めたらよいか、会話の初めが苦手な子どもさんに出会って、今回は会話について考えてみました。子ど...
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子どもの行動理解

不安や緊張が強い子は学ぶ教室や1週間の過ごし方をモニターして始業式に備える

桜が咲いて、入学式が近づきました。小学校2年生以上の子どもさんも、新学期ですね。不安や緊張の高い子どもさんは、入学式の1時間前に、入学式の会場である体育館を、親子で見ておけるといいかもしれません。入学式の会場を見ておく入...
iPad・Android

異種のお金の加算の法則がピンときた30歳の自閉症の一平くん

一平くんが、作業所ありさんちで作ったかりんとうの販売を、病院内で毎月1度一緒にしています。iPad を使った算数の学習と、販売のコミュニケーション学習を兼ねています。かりんとうやクラッカーを購入してくれるお医者さん、看護...
特別支援教育

3歳から5歳までの発達経過ーL君の場合

4歳半頃から L 君が、学習中にベビー椅子に上がって立つことが増えました。立つ行動の出現は、子どもの身体が5歳で完成するので、L君も一番身体を動かしたい時期なのだと理解しています。L君が椅子に上がる度に、「登っていいよ」...
育児/療育

こだわりのある子どもと爪切りについて相談する

保育園や小学校で、清潔検査というのがあります。お当番さんや保健係さんが、爪が伸びすぎていないか、を調べます。手の甲側から見た時、白い爪が見えているのがいけないと指摘され、真面目に受け取りすぎて、深爪になった小学校低学年の...
数・算数・数学

1から10の数の学習に大好きな恐竜パズルの触覚運動を取り入れる

4歳7ヶ月のL君は、「1~5のだんご差しバラ」および「1~5の棒タイル・バラタイル階段(恐竜シール付き)」であれば、基数を順序よく系列化できるようになりました。ドラえもんのナンバーブロックも、1枚のカードに基数が描かれて...
保育/保育園

自閉症児はどうして高い所に登るのか?

どうして高い所に登るのかわからない、言葉で言い聞かせてもわからない、育てることが難しい、保育が難しい、運動が不器用だ、友達の気持ちを理解することが難しい、常識やルールがわからない、そう評価される子どもたちがいます。猫ちゃ...
iPad・Android

音声のない自閉症のかたの販売学習・算数アプリ・調理手順書

特別支援学校や特別支援学級で学ぶかたの、学習モデルとしてご紹介します。一平くんは、29歳の自閉症の青年です。最近は、身振り表現も、増えてきました。一平くんの学習力は、小学校1年生くらいです。身振りで体調を訴え、受診と薬を...
ソーシャルスキル

イラストを使えばソーシャルスキルを伝えやすい

ヤフオクで手に入れた、厚みのある、恐竜の大型木製パズルの、下絵コピーも準備して、4歳5ヶ月のL君が、療育に来るのを楽しみに待っていました。待合室に迎えに行くと、小児科の待合室で、ビデオのアンパンマンを見ています。L君の通...
育児/療育

個別の療育でリズム運動・色・形・数を学習する4歳4ヶ月の L 君

L 君は、4歳4ヶ月の可愛い男の子です。半年ほど、毎回こだわって触っていた、病院の廊下の角の「出会い頭に注意」マークに、7月から触らなくなりました。毎回、そこで一緒に、「走るとぶつかっちゃうね。歩こう。」と、共感して確定...
絵カードコミュニケーション

音声のない自閉症の一平くんが身体のどこが痛いかを伝える方法

一平くんのお母さんが、前回の療育で「どこが痛いかを言えるようになると助かる」と、話してくれました。28歳から、一平くんは、目がかゆくて、病院の目薬の処方が欲しい時、小児科の受付で「め め」と、目👁を指差し👆ながら、看護師...
子どもの行動理解

100円ショップで買える流行のアイロンビーズで自閉症者の趣味の時間が拡大する

29歳の自閉症の一平くんとの学習は、22年間で320回を超えました。一平くんは音声言語がありません。行動や目線や身振りで、考えていることを伝えようとします。一平くんは、週休4日です。一平くんの楽しみかりんとうを作る作業所...
子どもの行動理解

気持ちを話せない登校を渋りがちの子どもの授業参加が難しくなった理由を探る

心理学者梅津八三は、新しく踏み出せる行動を「革生行動」と呼びました。生命活動に、革命的な新しい行動が起きる状況です。踏み出しの起きやすさ・起きにくさ通常学級に、毎日元気に通える子どもたちは、登校に対して難なく「踏み出せる...
育児/療育

リトミックの動物イメージを動物写真カードを見せて助ける

L 君4歳の、保育園の年中組の担任の先生が、病院の療育場面に来てくれた。保育園でも、言語発達に伴って、生活行動も発達してきている、との嬉しい評価だった。唯一、リトミック場面で参加できず、フロアにゴロゴロ寝転んでしまい、ど...
絵カードコミュニケーション

言葉で伝えやすくする 画像を使ったコミュニケーションシートの作り方

脳の中にある考えを音声の言葉に変換して、相手に伝えることが難しい子どもさんがいる。どんな教材・どんな道具を使えば、その子どもさんが考えを相手に言葉で伝えやすくなるのか、お母さんと一緒に考えた。言葉とは脳内イメージを伝える...
分類・色・大小・長短

色の分類・大きさ比べ・長さ比べに子どもの好きな物を使えば意欲・集中・着席も増加する

L 君の好きなものは、恐竜、動物、魚、アンパンマン、となりのトトロ、おやつだ 。お母さんも、L君の着替えが起きやすいように、恐竜の T シャツ(西松屋にあり)や、恐竜のマスクを購入してくれる。私も L 君が学習に取り掛か...
子どもの行動理解

子どもの認知の仕組みに共感するとトラブルの意味がわかる

L君は4歳になった。保育園の年中組さんである。担任の先生は、 L 君がどうしようとしているかを考えてくれる、理解ある先生だ。L 君の考え方の特異性と、仲間の常識との間を、取り持って調整しようとしてくれる。病院小児科の療育...
絵カードコミュニケーション

絵によってコミュニケーションが進化する成人の自閉症の一平くんの場合

一平君は、音声のない、29歳のハンサムな自閉症の青年だ。最近、付箋紙に描いた絵によるやり取りで、コミュニケーションが進化している。①マラソンのルート変更・②将来の生活拠点の話・③調理の手順、の3つについて、絵で話し合った...
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