教材No.17で、単語から、大きさ+色+形の多語連鎖まで来た。
「玉入れができると、文章の学習まで可能になる」とは、中野の名言である。
玉入れ~文章の縦の発達が難しい場合は、できたこと・好きなこと・バラエティを楽しんで、横の発達(びわこ学園創設者の糸賀一雄の言葉)を充実させ、力のすそ野を広げれば良い。
教材No.18-1 動詞「食べる・飲む」の学習
動詞は、朝起きるところから、夜寝るところまで、状況はたくさんある。
状況や動作の命名が、動詞の学習だ。
学校生活も、登校から下校まで、座る・立つ・書く・読むなど、様々な動作をして、活動している。
動詞の学習の初めは、子どもに一番身近な動詞が良さそうである。
誰でも必ず行なっている行動ということで、「食べる・飲む」の動詞の学習から始める。
目的語によって、食べるか飲むかを決定できるし、動作によって、食べるか飲むかを決定できる。
「食べる・飲む」は、わかりやすい動詞学習だと思う。
状況提示の写真や絵は、給食の風景の「食べる・飲む」でも良い。
保護者から「食べる・飲む」の写真を預かってもいいし、保護者の許可で先生が撮影しても良い。
状況は、写真でなくとも、先生が描いた絵でも良い。
主語「誰が」は顔写真、目的「何を」は絵カードで、1事象だがカード2枚提示して、「誰が何を」を文章構成するのでも良い。
本人の顔でなくとも、先生の描いた男の子や女の子の絵でも良い。
「主語+目的語+述語(動詞)」を学習できれば良い。
教材No.17と、同様の枠を使う。
事象と文章との対応学習には、この先もこの枠が定型となる。
教材No.17の時と同様に、厚ボール紙2枚を両面テープで貼り合わせ厚くする。
先生の課題の提示と、子どもの処理の仕組みがが、いつも一定のルールのもとに行なわれるということだ。
学習の際に空間の枠が同じであるということは、学習の際に子ども達を安心させる。
写真事象を並べるところと、文章を構成する枠を、マジックで書く。
対になる2事象を比べるほうが、子どもにとっては整理されてやさしい。
大きい・小さい、長い・短い、重い・軽い、などの対になる形容詞や、食べる・飲む、入れる・出す、行く・来るなどの、反対語事象を学ぶ時にも、2つの同時比較の方がやさしい。
単独で解答できるということは、よく分かっているということ、だ。
ひとつだけ抽出される方が難しい。
子どもに初めてその考えを形成するときは、比較照合を同時提示する。
教材No.18-2 助詞「が」「を」の学習
座る・立つ・書く・読むなど、様々な動作の動詞を、文章構成しながら、学習すると良い。
保護者から写真を預かって、写真を見ながら「誰が何をどうした」の単文作りも楽しめる。
学校行事の写真でも良い。
仕上げには絵のあるプリントで、長方形の文章枠の中に文章がカードで作れたり、書けたりすると良い。
以上がうまくいったら、子どもによってはカードの助詞「が」「を」をハサミで切り離し、助詞を意識した文章構成を学習すると良い。
助詞の部分だけ、タイルを使うと目立って良いと思う₌
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