今回は、セリアの恐竜図鑑かるたを2つ買うだけ、200円でできる、恐竜図鑑かるた50音表の作り方を紹介します。
5~6歳の力の子ども用の50音表は、セリアの恐竜図鑑かるた2つ・ダンボール・線引き・マジックがあれば、30分くらいで作れます。
2~3歳の力の子どもや、運動感覚を満たしたい自閉スペクトラムの子ども、発達性協調運動障害のある不器用な子どもには、恐竜カードを填め込むフィードバックがあるといいので、ダンボールに、角材や割りばしで枠を付けると、重ねる場所が際立ち、やる気に繋がります。
音声言語のない、自閉スペクトラムの重い子どもであれば、恐竜図鑑かるたをボンドでベニヤ板に貼り付け、糸鋸でくりぬいて、填め板にすると、運動感覚が満たされて喜びます。
紛失の場合やコピーの手間を考えると、恐竜図鑑かるたを3つ購入しても、良さそうですね。
運動感覚と教材の発達順序
年齢が小さいほど、自閉スペクトラムが強いほど、知的障害が重いほど、運動感覚を満たす教材が、手を出しやすく、やる気を起こさせます。
赤ちゃんのオモチャを思い出してみてください。
立体的で、カラフルで、操作が楽しいですね。
立体から平面へ、という順序が、教材の高次化です。
ピッタリ填まる木製の填め板➡吸い付く感覚の磁石のフィードバック➡枠のあるカードの重ね合わせ➡カルタのような順が、子どもの発達に合っている教材です。
通常学級で離席や離脱をしてしまう場合
子どもが机を離れてしまうような場合、行動が乱れてしまうような場合は、運動感覚が満たされなくて、楽しくない教材なのです。
小学校で、プリントが難しいと、自分の席や教室を離れてしまうような子どもには、その子が好きな材料で、運動感覚を満たす教材が、特別に必要です。
それを、教室の後ろや別室で15分くらい楽しんだ後、プリントを1問ずつに切り取って、やってみるといいです。
別室で、切り離した問題を3問くらいできたら、「先生に見せに行こう」と、教室や自分の席に戻るといいです。
いずれにしても、その子どもが何が好きかという情報と、運動感覚を満たす教材と、支援してくれる支援員さんあるいは教頭先生や養護教諭の協力が、必要になります。
セリアのやることすることマグネット子どもの生活行動表
猫ちゃんブログで、「300円でできるセリアのやることすることマグネット子どもの生活行動表」を紹介しました。
安く手に入る、マグネットになっている、ホワイトボードで扱える、という3点がポイントでした。
ダイソーのお支度マグネットや、学研ステイフルのできたねマグネットも、そこで合わせて紹介しています。
家庭や保育園、特別支援学級で、生活の予定表として、役立ちます。
今回は、恐竜マニアの子どもさんが多いので、セリアの恐竜図鑑かるたで、50音表を作ってみました。
セリアの恐竜図鑑かるたの絵札を2つ使う
5~6歳の力のある子どもさんであれば、恐竜図鑑かるたを、本来の意味の「かるた」として、楽しむ力があると思います。
自閉スペクトラムや知的障害がある場合は、絵札の「絵カード重ね合わせ」が、50音の文字合わせに繋がっていきます。
文字合わせがまだ難しければ、得意な絵合わせでいいです。
得意なことに取り組んでいる中で、文字が、情報として、目に入っていきます。
楽しくやる気がある時、絵合わせの時に、文字に注目するようになります。
得意な絵合わせで、十分な自全態があると、文字への着目が自発します。
かるたの文章が長すぎて難しい場合、「あ」と「あ」、「い」と「い」という文字探しが難しい場合は、絵合わせを楽しみ、そこでたくさんの会話をしましょう。
セリアの恐竜図鑑かるたより大きさが大きくなりますが、ダイソーには、「恐竜ものしりカード」があります。
多動な子どもの探索に付き合ってうまくいくように輔けると落ち着く
セリアの恐竜かるた2つでできる恐竜かるたの50音表の作り方の紹介
セリアの恐竜図鑑かるたを2つ買う
読み札は、今回は使いません。
絵札2枚の、重ね合わせ学習になります。
絵と絵の対応はやさしく、絵と文字の対応は高級だからです。
そっくり同じが簡単で、「絵」と「文字」のように、属性が異なるものの結び付けは、難しくなります。
50音を目立たせるために恐竜名を修正テープで消す
残念ながら、セリアの恐竜図鑑かるたは、「あ」の文字のところが「アロサウルス」ではありません。
50音表の習得がテーマなので、恐竜の名前を修正テープで消しました。
恐竜図鑑かるたが、絵とひらがな1文字だけになり、すっきりします。
今回は、恐竜の名前の学習ではなく、その子が好きな恐竜カードを使って学習意欲を高め、「あ・い・う・え・お」の50音、文字合わせをしてもらおう、という狙いです。
恐竜の絵の名前にこだわる子どもさんには、名前の消去は向いていません。
恐竜の名前にこだわる子どもさんには、後の方で紹介している、小峰書店の「恐竜かるた」が向いています。
ここでは、あくまでも、あいうえおの学習に恐竜を使うことで、文字に興味が沸いて、ひらがな学習が起きやすくなるように、セリアの恐竜図鑑かるたを、恐竜名を消して使います。
修正テープでの恐竜名消去作業は、10分ほどで完了し、かるたが2組あればコピーも不要で、教材を作る作業が時短になります。
Amazon などの宅配便に入ってくるダンボールに太マジックで枠線を引く
枠を使わなくても、重ね合わせができる子どもさんは、机や絨毯で、そのまま50音順にを並べても良いです。
小学校の国語は上から下へ、算数は左から右へ、という空間の順序性を考えると、枠があることが重要になります。
空間整理・空間順序・スキャニング・全体視に弱いと言われる、発達障害のかたには尚更、枠があった方が良いです。
マッキーなどの太マジック、50センチものさしがあれば、枠線を簡単に引けます。
セリアの恐竜図鑑かるた1枚の大きさは、横 7.5 cm ×縦 5 cm です。
Amazon の配送についてくるダンボールは、横 37 cm x 縦 33 cm でした。
線を引く時は、かるたを置いてから、割り算で5等分していくと、時短で引けます。
ダンボール2枚に、8行の線を書く作業は、10分ほどでできます。
9~10行あるので、ダンボールが3枚あるといいですね。
ダンボールとマジックで楽しめるお子さんは、ここまでなら、20分で仕上がりです。
運動感覚を満たす枠が欲しい子どもには3mmの角材を使う
枠に、お金をかけてよければ、3 mm の角材を購入してください。
カインズの材木コーナー・工作コーナーや、100円ショップにあります。
3 mm の角材90 cm、 カインズで1本28円です。
下の段ボールの、ひらがな4行で、3 mm の角材、90 cm を6本使います。
3 mm の角材は、ひらがな9~10行だと、13~14本必要です。
3 mm の角材を使うと、28円x14本で392円かかります。
3 mm の角材なら、キッチンバサミで楽に切れます。
5mmの角材になると、ハサミでは切り口が綺麗でないので、ノコギリが向いています。
運動感覚を満たす枠が欲しい子どもには割り箸をカットして枠に使う
工作に時間がかかっても良くて、無料が良い時は、コンビニなどでもらった割り箸を使って、枠を制作します。
3 mm の角材より切りにくいので、ノコギリやカッターが必要です。
私は、セブンイレブンの竹の割り箸が長いので気に入っていて、お店で「お箸を付けますか」と聞かれると必ずもらっておきます。
竹の割り箸は、100円ショップで、50膳100円などでも売っています。
丸くない竹串も使えます。
本当は、5 mm の角材が枠には良いのですが、3 mm の角材なら楽にハサミで切れるので、私はダンボールと 3 mm の角材を、文字や数の学習辺りの教材作りによく使います。
玉入れから、形合わせくらいまで、立体教材が必要です。
立体教材を充分使い、運動感覚を十分満たし、音声言語があって、文字や数の学習に進んでくると、教材作りはダンボールや 3 mm の角材でも、十分学習が可能です。
子どもに力がついてくると、教材づくりは簡便になり、制作時間は楽になります。
100円ショップの将棋盤の裏側もしっかりした枠に使える
ダンボールを折ってしまうような粗大な行動の子どもの場合には、折れないベニヤ板などが必要です。
私はダイソーにあった将棋盤を何枚も買って、将棋盤の裏を教材に使っています。
現在は、将棋盤は100円よりも高価になっているかもしれません。
縁が1cmくらいと浅いものなら、せんべいなどの大型の空き缶の蓋でもいいですね。
空き缶のふたの中に、画用紙やダンボールを両面テープで貼ると、マジックで枠線も書けるし、角材や割り箸も貼り付けられます。
将棋盤の裏に、3mmの角材を貼った、恐竜かるた50音表の3行分です。
絵札の重ね合わせは、あ行ア段から「あいうえお」と下方へ重ねていく
かるたは、重ね合わせであるということを伝えるためにあいうえおの順に並べておきます。
上から順に、「あいうえお」と重ね合わせるのが楽になったら、文字が似ている「あお」、「うえ」、「い」と並べて、脇に置きます。
正答するように正答するように、うまくいくようにうまくいくように、並べてやることが、意欲を高め、集中させ、やる気を継続させます。
順不同にして、試さないことです。
子どもの方から、簡単すぎる!サインが出たら、「変えてもいいかな?」と順不同にして、並べると良いでしょう。
目についたもの、手に取ったものから、重ねるのでなく、ア段から⇩「アイウエオ」と探して重ねていくということを強調してください。
可能であれば、①1文字の音声を言いながら➁目で探して③手で重ねる、という3つの仕事が同時にできることが重要です。
言いながら探すのが難しく、黙って目で探すということになりやすいので、そばにいる大人が、初めは音声を言ってあげてください。
そして子どもに、言いながら探す、ということを形成してください。
将棋盤3枚で9行の50音表ができる
枠線はマジックや鉛筆で描くのでも良い
ひらがな文字と 絵札の文字を合わせる学習もできる
兄弟一緒に楽しむなら、子ども3人で楽しむなら、恐竜図鑑かるたを3つ~4つ購入して、「あから順に並べてみよう」などの、50音表作りが同時にできます。
ひらがな文字の上に、恐竜図鑑かるたの絵札を、「あから順に探して」、並べていきます。
手書きの文字と、絵札の印刷文字という、違う書体の文字の照合になので、5~6歳の力が必要です。
ダンボールや、いらなくなったカレンダーの裏の白紙に、大人が「あいうえおの50音」をマジックで書いてやり、その上に恐竜図鑑かるたを「あから順に探して」乗せても良いです。
恐竜図鑑かるたの絵札を、ア行・カ行の10枚か、ア行・カ行・サ行の15枚をランダムに並べると、あから順に絵札に探しやすいです。
2.5cm 角のタイルと3mm の角材を使って作った ひらがな文字だけの重ね合わせ50音表
恐竜のようなキャラクターがなくても、文字だけの重ね合わせが楽しめる子どもには、タイルと角材を使って下の画像のような50音表を学習できます。
台は、ベニヤ板の代わりに、そうめん揖保乃糸の蓋を使っています。
台は、ダンボールでも、代用できます。
3 mm の角材は、キッチンバサミで切れます。
角材は、ボンドで貼り付けています。
手の操作、手の運動によって、取り掛かり、記憶を助ける、ひらがなタイル50音表です。
角材のようなしっかりとした枠が要らない子どもさんは、マジックで書いた枠でも大丈夫です。
小峰書店の恐竜かるたは恐竜の名前があいうえお順に登場する
机や床に絵札を置くとき、50音順において、かるたをする
脳の中に50音表を形成するには、かるたを50音順に並べておくことが重要です。
初めは読み札を「あ」から順序よく読んでやり、次の段階で、読み札はランダムにしてみてください。
44枚のかるたが多すぎれば、半分ずつに分けて5行ずつにする
ランダム読みの時は、25枚ならば非常に探しやすく、50枚になるとかなり難しくなります。
枚数を減らして、できることを楽しむことも大切です。
小峰書店の恐竜かるたを縮小カラーコピーして貼り付ける50音教材も以下の材料で作れる
小峰書店の恐竜かるたを縮小カラーコピーする、ハサミで切る、アラビックヤマトのりで貼り付ける、などの作業時間がある方は、市販の50音パズルを使って、恐竜図鑑かるた50音表に変更することも可能です。
その子どもさんの好きなキャラクターで、50音表を作ってやれるといいですね。
アンパンマン 恐竜かるた、きかんしゃトーマス、ポケモン、新幹線、鬼滅の刃、など、市販のパズルが400~600円でAmazon などにあります。
連休や長期休みにに、200円でできるセリアの恐竜図鑑かるたの50音表を、子どもさんと制作しても楽しいですね。
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