自信を失くしたり、気持ちが沈んだりしている子どもに対して、温かい言葉をかけたいと、誰しも思いますね。
肯定的な言葉かけとは、言われた人が自分に自信が持てるような言葉かけです。
例えば、以下のような言葉です。
現勢の保障
相手を傷つけない言葉「またやったの」「びっくりしたね」
相手を非難しない言葉「なんで」「驚いたね」「ドキッとしたね」
起きた事を責めない言葉「どうして」「気が付かなかったぁ」
相手の考え方を否定しない尊重する言葉「そう考えたんだね」
独りごとをつぶやくのは相手を傷つけない「こうなんかなぁ」
共感
起きたことへのダメ出しでなく、起きた理由への共感の言葉「理由があったんだね」
起きたミスへの共感の言葉「予想できないことだったね」
ミスに対する後悔への共感の言葉「残念だったね」
同行と切り替え
次回のプランの提案の言葉「この次、こうしてみようね」
同行するよ、協働するよ、同行応援の言葉「一緒にやろう」
物理的な道具で手伝う「これ便利かもね」「これを使ってみよう」
確定域と踏み出し
できたこと、できた時、得意なことを思い出してもらう言葉「前に何々でうまくいったね」
自信のある確定域から、アプローチしてみよう、という提案と踏み出しの言葉「あの方法でやってみよう」「あの時みたいにチャレンジしよう」
子どもの好きな工作の作品、子どもの好きなプラモデルの作品、子どもの好きなゲームのキャラクターのプリントアウトやフィギュア、など、子どもの好きなものに同調して、リビングの一番良い所にそれらを飾ってみましょう。
ゲーム依存を非難したり、ゲームを禁止するだけでなく、「このゲームが好きなんだね。このキャラクターが好きなんだね。どんなところがいいの?」と、関心と共感を示し、夢中になっているものを評価することが、子どもの心の琴線に触れます。
誰でも非難されると孤独で、共感されれば嬉しいものです。
共感されて柔らかい気持ちになると、ゲームの管理についての話し合いもできます。
大場美鈴さんの『楽々かあさんホームページ』声かけ変換表
大場美鈴さんの『楽々かあさん公式ホームページ』から、大場さんの肯定的な言葉かけの最高傑作「声かけ変換表」を無料でダウンロードできます。発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換
大場さんは、子どもの行動を決して非難せず、子どもが今どうしたらいいか、次の行動が起きやすいような言葉をかけます。楽々かあさん公式HP
以上の内容を、以下の記事に、それぞれまとめています。
子どもへの共感とアプローチの方法
猫ちゃんブログから 子どもへの共感とアプローチの方法
子どもの得意な領域で付き合う方法
猫ちゃんブログから 子どもの得意な領域で付き合う方法
肯定的な言葉かけの方法
猫ちゃんブログから 肯定的な言葉かけの方法
発達に心配のある子どもをボトムアップで育てる方法
猫ちゃんブログから 発達に心配のある子供をボトムアップで育てる方法
初発を否定せず、相手の価値観に立った言葉かけが、仲良く付き合っていくコツになる
猫ちゃんブログから 子どものかんしゃくが起きないように初めの言い分を受けとめる方法
社会的ひきこもりを防ぐたった1つの方法―子どもの味方になる
猫ちゃんブログから 社会的引きこもりを防ぐたった一つの方法ー子どもの味方になる
寄り添う共感の言葉から新しい行動が生まれる
「寄り添う・支援する」とは、いったん自分の考え方を置いておき、まずは目の前の子どもの考え方に立ってみる「そうなんだね」、という肯定から始まります。
梅津八三のいう現勢の保障です。
子どもの感じ方・考え方を「それ、いいね」と肯定し、「こういうのはどうかな?」と自分の考えも伝えて、お互いの中間を探していくことができます。
共感と同行ですね。
スモールステップで、お互いに少しずつ歩み寄る、お互いに少しずつ新しいことに踏み出す、それが対等な関係、協働の関係です。
得意な領域=確定域からは、それに似た新しいことに踏み出しやすいです。
初めは、力のある大人の側が子どもの考えを知る、それが肯定的な言葉かけになり、お互いに歩み寄る新しい行動につながります。
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